2008年11月25日

ウールの着物を手作り 袖の耳ぐけ

昨日の日記でウールの着物も完成したことだし…とちろっと書いたんだが。
その事書くのを忘れていた事にはたと気が付く。
出来たウール着てお誂えのことを書いていたら、ウールの事も書いた気になってたわえ〜


残っていた袖部分、連日連夜くけくけしていたのさっ。
袖口部分は5mmの三つ折ぐけにしたんだけど、詳細はは衿下部分と同じだから省略で〜

残るは袖の振りと、身八つ口の部分。
ここは「耳ぐけ」に。これは折りぐけや三つ折ぐけみたいに折りこんだ布をくけるんじゃなくて、
耳つまり布の端っこをくけるんですな。

imge6b9300dzik5zj.jpg
身八つ口の縫い代。洋裁着物だから、脇の縫い代はこんな風に裾までずーっと1cm。
もちろんはさみで切ってあるので、残念ながら端っこは「耳」じゃないのだ。
これはほつれないように最初に、ジグザグミシンで処理済み。
和裁で縫う場合は反物の幅そのままを使うから、身頃の幅や肩幅を脇の縫い代で
調整するのだ。余った分は、縫い代に折りこんである。仕立て直しでサイズを変えたり
する時は、そこから布を出してくるのね。和裁の合理的なところ♪

ともあれ。
imgb8dae720zikdzj.jpg さっそくちくちく。
耳ぐけは縫い代を折り返しただけの状態でくけるのだ。ちょっぴり糸の通し方が複雑。
まずは縫い代の表側から。2mmくらいの糸目でちびっと縫って、

img3dbc7acdzik1zj.jpg
今度は表の布もちびっとすくう。和裁の本によると、1mmくらいだって!

imge1ef5562zikbzj.jpg
さらにもう一度縫い代をちびっと縫って、縫い代と表布の間に針を出す。

img60456973zik7zj.jpg
縫い代と表布の間に糸を通して距離を稼ぐのだ。この針目は1,5cm〜3cmくらいだそうな。
脇の縫い代の処理に使うときは、脇は脇で縫ってあるんで縫い代を固定するだけでいいから、
多分3cmくらいの針目でざくざく縫ってかまわないんだろうなあ。
今回は身八つ口だし、しっかりめに縫い代を固定しておきたいので、1〜1,5cmくらいで。

imga600165ezik3zj.jpg
縫い代をひっくり返した。縫い代と表布の間で、こんな風に糸が通っておりますの。
縫い代→表布→縫い代→縫い代と表布の間→以下繰り返し。

imgc7c050fazikczj.jpg
で、縫い代戻すとこっちもちびちび、

imgcc4819b7zik3zj.jpg
表もちびちび。



という訳で。
唐突ではあるが、縫いあがった。

imga7090fb7zik3zj.jpg
もちろん着てみた。すっぴんなもんで、顔はご勘弁。
分厚い生地かな、重いかなーと思っていたんだけど、そうでもないみたい。
誂えてもらった普通のウールと持って比べてみたが同じくらい。生地の風合いの違いで、
重さの違いじゃなかったのか…いや、脇とか要らない布を切り落としてるからその分軽いのか。
うっすら起毛していて、ほこっとした雰囲気。ウール着物って言うと普段着っ!って
感じのが多いけれど、こいつはちょっとお澄まし顔の着物になったかな?


ともかくも、表にステッチが見えないっていうのも着物感高まるのう♪
本ぐけ・折ぐけ・耳ぐけの3ぐけ(?)が出来たらこんな風に手縫い風にも出来るんだね。
オールミシンよりはちょっとひと手間かかるけれど、キレイにできると、愛着も増すな〜


オール手縫いの和裁も、射程距離圏内に入ってきた感じ。
もちろん反物で和裁も挑戦するつもりではあるが、今は洋裁着物でもやりたい事があって。
ベビーさん用にガーゼとか着物生地にはない生地で縫ってみたり、
男物とか、あとは羽織等々長着以外のもの。
もちろん自分が欲しいから縫うのが基本なんだが、色んなものを縫って資料にしたいなと。
で、自分にぴったりの型紙が作れるように型紙操作の仕方も考えてみたいし。
今の着物でカバーできていないところを洋裁着物で攻めてみたいのだ。

洋裁はかじっているけれど、和裁は判らない(で、難しそう!と思っている)人、
プレタやアンティークが合わないサイズの人、正絹の手入れが面倒な人、子育て中の人、
今ある着物の色柄には興味がない人、手の届く値段の普段着が欲しい人。
(そのまま私のことのような気がしてきたっ)

このブログで洋裁着物の作り方を誰でも見られるようにしておいたら、
あ、着物って、そんなのでいいんだ!って誰か興味を持ってくれて、
その人がちょっとお裁縫が出来る人なら、もしかしたら縫ってくれるかも…?
なんて、ちょっぴり期待してるのだ。洋服地の着物を着ていたら、
「着物には興味がなかったけれど、そういう洋服っぽいのなら着てみたいな」
って言って下さる方も居て。
「和裁には興味がなかったけれど、洋裁で縫えるのなら縫ってみたいな」
って言う方もきっと居るはずと信じていて。
そうやって一着でも着物(裏側は着物型ワンピースなのかもしれないが)が増えたら、
着ているうちに着物の魅力に気が付いて、そのうちいいお着物も買ってみようかな…
なんて思う人も増えるかなー、なんて。


とまあ、野望(いや、無謀?)を抱きつつも仕事でもなし、楽しく縫うのが一番!
次は何を縫おうかな〜。山盛りの布がお待ちかねなのだ…



在庫布をどうにかせん限りは買おうにも買えないんだけど。
姫様にも一着作ってあげたいなーと。ふわふわのガーゼ着物〜
posted by 湖藤 at 19:48| Comment(4) | TrackBack(0) | 洋裁ミシンで縫うきもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
TITLE: 完成ですね
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やりましたね♪ あたたかそうでいいですね。<br />
裾さばきはいかがですか。<br />
出番がおおくなるでしょうね これからの季節に。
Posted by のんこ at 2008年11月25日 14:41
TITLE: Re:完成ですね(11/25)
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のんこさん<br />
温かいです!綿よりやっぱり毛ですね、冬はっ…。裾さばきは着物用のウール生地ともそれほど変わらないように思います。裾さばきって洋服地に限らず、木綿やウール共通の特長のような気がします〜。下が綿だとやっぱりまとわり付きますね。ちょっと「あんどん」気味に着てみたり、下を化繊みたいな滑る素材にしたりすると、いくらかカバー出来るような気もします。<br />
でも面倒なので綿(ウール)着物×綿下着でもちゃもちゃしたまま過ごしておりますが…何だか慣れちゃったかも!
Posted by 湖藤 at 2008年11月25日 19:10
TITLE: Re:ウールの着物を手作り 袖の耳ぐけ(11/25)
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和裁できると良いですね。和裁本だけは用意し、綿からチャレンジ!と思ったものの自信なくて、水に通すのすら怖いです。<br />
反物は裁ち方が複雑(直線なんですが、間違うと足りなくなる)でしょっぱなからツマヅキました。<br />
<br />
着物を羽織に直すくらいは出来たらな、といつも思うのですが。
Posted by x.Nao at 2008年11月26日 05:58
TITLE: Re[1]:ウールの着物を手作り 袖の耳ぐけ(11/25)
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x.Naoさん<br />
はじめまして!こっそりお邪魔いたしました。和裁出来たらいいですよね〜。これは9割方洋裁で、仕上げだけくけ縫いの和裁もどきです!着物=和裁と言うイメージがあるので、自作の着物着てると「和裁出来てすごいですね!」って言って頂くんですけど、裏は着物型ワンピース(汗)<br />
反物と別に足し布を売っているところもあるけれど、切り損ねたら…と思うと反物はドキドキですね!私は洋服地なんで間違えたら後で買えばいいや〜ですけど、反物は緊張するだろうなあ。
Posted by 湖藤 at 2008年11月26日 07:54
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