2008年11月09日

ウール着物に着手、とミシン着物への個人的見解

お外が寒いよっ!!という事で着るものも冬準備まっさいちう。
どうもいつもながら、今着たい!すぐ着たい!でないと着るものが無いっ!!という
切羽詰った(?)ニーズに追われながらのお裁縫である。
もう少し余裕を持って準備できんものなのか。むー。

一通り春夏秋冬を乗り切ったら、2周目の着物はのんびり縫い物で増やしていくべし。うむうむ。


というわけで冬対策、手作りミシン着物5着目となるウールの単衣に着手。
img8b649d5dzik5zj.jpg
といっても既に縫い縫いに突入中。
さすがに5着目ともなると、うーん、次の行程何?と作り方を確認していたのが
そらで手が動くようになってきたので、作業が早いのですわ。

毎回同じ作り方をしていては進歩が無いので、今回は衿と裾周りはミシンステッチを使わず、
手縫いでくけくけするつもり。身八つ口は迷ったんだけど、授乳の際の強度を
考えるとがっつりミシンをかけておくほうが良い様な気がして、こちらはステッチで。
なのでおくみ部分の端っこだけ1cm三つ折すべく縫い代2cmに広げてありますの。ええ。
上手くいくかなー。
kimonokurashiさんのところでキセのかけ方と縫い代の始末方法を習った(?)ので、
段階的に手縫いちっくに移行できればいいなーと。
一応、こんな反則(?)着物を作り続けつつ最終目標は和裁手縫いで単衣仕立て。
その時はもちろん、反物で縫うのさっ。多分これは2クール目になると思うが…
とりあえず着るものに困らないようにならねば。うむ。


ミシン着物の作り方も、フリーページで詳しくまとめておきたいなあ。
このブログの命題でもある手作り着物、データベースにしたいなって思っているのだ。
プレタやアンティークだと合わない&正絹の手入れ面倒&和裁わからんちん
そんな方も着物をあきらめない、気軽に楽しめる新たな着物の入り口が増える
→普段着物人口が増える→着物を着る事に慣れて、そのうち本格着物にも興味が沸く
→ゆくゆくは正統派の着物も買う→ニッポンの着物に貢献
という壮大な野望。いや、妄想?


ミシンで着物を縫うって、「なんてことを!」って思われることが多いと思うけれど、
ミシンで縫ってよくないのは正絹フォーマルウエアだと思うんだ。
ミシン目って簡単には解けないから一度縫っちゃうと再び解いて縫って、が難しい。
ために洗い張り(解く→洗う→縫う)が出来ない、仕立て直しや生地の繰り回しも効かない。
長く使う、そして次の世代にも引き継ぐかも…なデリケートで良い生地、フォーマルな
お仕立て正絹着物には、やっぱりミシンは向いてないと思うんだよね。
今の着物って、「着物=正絹フォーマル」っていうイメージが付いちゃってて、
がために私なんぞもデニム着物でベビーカーでも、割烹料理屋の女将だと思われる訳で。
まあそれはそれで、適当な着物なのにちゃんとしていると思っていただけて、
ありがたい面もあるんだけれど…

ともかく、着物には「普段着の着物」っていうカテゴリーもあるのだ。
私だって着付け教室ではひと言も教わらなかったし、だから皆気づいてないみたいだけど…
このカテならゆるっとした着方もNGじゃないし、コーディネートだって自由なのだ。
手入れだって、着る前に手を洗って、着る時はたとう紙敷いて、帰宅後は染みシワチェック、
ハンガーにかけて汗飛ばして…って色々気にしなくたって結構。
ただジーンズとシャツと同じように扱える分、冠婚葬祭やいいパーティーみたいな
お席には、着て行けないけどね。結婚式にジーンズでは出られないのと同じだ。
ミシン着物が本領を発揮するのは、この「普段着の着物」カテ。といっても紬微妙だなあ。
今のフォーマル全盛の着物界からすれば普段着扱いだろうけど、やっぱし絹だし。
家でのエマールやアクロン洗いに対応できるかどうかって、お品によるだろうね。
ブランド産地の紬を家で洗う勇気はないな、自分…
汚れを気にせずがっつり着る、汚れたら洗濯機に放り込む!という現代っ子のハードな着方に
耐え得る木綿や麻、ウールの生地で作る、普段着の着物。普段着だから着潰し前提。
これならミシンで縫っても差し支えないと思ってる。
なので今の自分、ミシン着物は洋裁生地専門。ミシンで縫うの前提の生地だもん。


昔は家庭科で浴衣の縫い方なんかを習ったそうだけれど、自分達のころは既に和裁の
わの字も無くって、家庭科ではミシンでリュックやエプロンを縫うようになっていた。
普通の若者のデフォルトは和裁じゃなくってミシン縫いであり、洋裁になっていると思う。
生地も洋裁用のほうが安価で手に入るし、広幅だからサイズも調整できるし。
そのうえ着物の構造はほぼ直線で、シンプル。洋服みたいにタックとかベルトとか
ポケットとかチャック、ボタン、そういうややこしいパーツが全く無いのだ。
直線縫いと、ジグザグ縫いで端の処理さえ出来れば、八割縫えると思う。
(衿付けだけ、ちょっぴり面倒だけど…)
ミシンで着物を縫うのは、多分和裁で着物を縫うより、洋裁で洋服を縫うより簡単なのだ。
だから作り方さえきちんと確立できたら、もう少しミシン着物派が増えるんじゃないか、
なんて自分では思っているところ。


着物の着方、仕立て方、お手入れ方法や各種着付けのルール等々も、
ひっくるめて日本の文化であり心なのだから、それを洋服と一緒くたにするとわ何事かっ!!
なあんて言われちゃったら返す言葉もありませんが。
でも着物なんて所詮は着るものだもん。普段着作って自分で着るだけだもん。いいじゃん。


何はともあれ、もっと普段着物派が増えることを心より願っておる自分なのであります。
だって着物が好きですからっ
この考えが大いなる勘違いでない事を祈って止みませぬ。ええ。


本日は駄文長文で失礼いたしましたっ。

ナイスな教科書が既に出ているのですが。自分がミシン着物を作り始めた同時期に
出たので、みんなおんなじこと考えてるのね!と励まされた一冊。
型紙がMだけだから、このブログで型紙操作の方法も書けたらいいな。
その為にはもちょっと勉強せねばー。
posted by 湖藤 at 12:43| Comment(10) | TrackBack(0) | 洋裁ミシンで縫うきもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
TITLE: 大賛成!
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最初に習った先生は、着物は正絹・お誂えじゃなきゃだめ!と言って、リサイクル着物さえNGだったの。日本○装だから、売るっていう目的があったからかもしれないけど、でもハードル下げて気軽に着られるようにならないと、着物人口増えないし、職人さんや産地も潤わないと思ったよ。<br />
どんなにインチキ着てても、ひいては日本が誇る着物作りの技と感性が発展継承していくことを願ってやまないのよね。<br />
全てにおいて共感しました。
Posted by 梅まり at 2008年11月09日 13:29
TITLE: 私も
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ここでいろんな方から手作り着物の極意を指南されて作る気になりました♪<br />
先日ミシンを出してみたら・・・壊れて動きませんでした・・・。<br />
手縫い必至のようですww
Posted by KOBE☆LOVERS at 2008年11月09日 17:07
TITLE: Re:大賛成!(11/09)
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梅まりさん<br />
「着物=正絹お誂え」「着付け=ぴっちりフォーマル&複雑な技巧」が浸透しちゃってますよね…。教える側も、教わる側も。確かに単価の高い正絹誂え物って短期的には売り上げが上がるし、テクニックが必要なぴっちり着付けに華やかな帯結びは「着付け講師」という職業の専門性を高め職業として成り立たせることになる。でもそれって長期的に見たら一般の人を着物から遠ざけることになって呉服業界、自分で自分の首を締めてるんじゃないのか?と思ってしまいます。バブルの頃はそれでも売れたんだろうけど。<br />
誰でも手に入れることが出来、普段に着られる着物&誰でも着られる着つけ方法、これが着物人口を広げさらには着物需要のパイを大きくする道なんじゃないかと思うんですけどね〜。
Posted by cohuji at 2008年11月09日 17:18
TITLE: Re:私も(11/09)
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KOBE☆LOVERSさん<br />
ありゃ!故障ですか〜私も実家で長らく眠っていたミシンを引っ張り出してきて使っているので、いつ壊れるかどきどきです。<br />
ただ故障かな!?と思ったら使い方間違ってただけ…ってことが良くあるんですけど、いかがでしょう〜<br />
良く見てるトラブルシューティングのアドレス、載せてみます♪ttp://yousai.net/kouza/machine.htm<br />
(頭に「h」つけて下さいまし!)
Posted by cohuji at 2008年11月09日 18:05
TITLE: 普段着物が浸透して欲しいっ!
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湖藤さんの意見を読んで、うんうんと頷きました。<br />
そうですよね、最初っからハードル高い着物ばかりだったら、ホントに着物が廃れてしまう。<br />
もっと日常のシーンで着物が見たい。そういう人たちが増えて、着物のいろんな話がしたい〜と願いながら、じゃあ自分に出来ることとして、まず、普段のシーンで着物は着てもいいんだっていうアピールの為にも、なるべく着て出ようと思ってます。<br />
最近、友人たちは私が着物を着てくることにやっと慣れたようですが(^^ゞチラホラ興味を持ってくれる人も居て、みんなで着物を着ようと、集まって着物を着る機会を作ったり。<br />
いつも湖藤さんのサイト見て「洋服地の着物、いいなー」と思うのですが、学生時代からミシンには嫌われていて、まともに縫えたためしがありません…orz<br />
真っ直ぐ縫えないとか以前に、つっぱる・タコ足になる、糸が飛ぶ、針も飛ぶ……とロクな思い出がなく、封印してあります。<br />
ので、いつが自分で選んだ生地を手縫いすることを目標に、とりあえずワードローブ充実のために、日々お直しに走っています(笑)<br />
いつか出来るだろうデータベース、楽しみにしてますねっ!参考にさせていただきます〜v(下心だらけ)
Posted by RYPHOWHA at 2008年11月10日 11:50
TITLE: おおむね賛成
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洋裁生地で始めたら、それこそ反物から縫うときは楽に感じると思いますよ。ワタシはどちらかというと 反物から縫うほうが楽でした。でも洋裁生地でつくるのもスキ。普段着物が 普及すれば日本の繊維産業も復興し、あるいは農業育成にまで波及するかもしれませぬ。大いに楽しみましょうぞ! ^0^ ファッションは楽しいのが一番ざますね。 ^−^
Posted by のんこ at 2008年11月10日 18:01
TITLE: Re:普段着物が浸透して欲しいっ!(11/09)
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RYPHOWHAさん<br />
「何でまた着物!?」って聞かれることなく、ふだん着物がファッションの一選択肢になるといいですよね。普段着物を通して着物人口の底辺が大きくなれば、結果的に高い技術の「いいお着物」の需要も増えるはず…と信じてます。いくら日本のキモノは文化だ伝統だ!って言っても、産業である以上需要が無ければ廃れちゃいますもんね。何だか物凄く遠回りな気もしますけど…<br />
ちなみに私も洋裁を勉強したわけではないので、ミシンの使い方も家庭科並みです(汗)裏で糸もじゃもじゃ、縫い始めたとたんに針まっぷたつ、布ぐちゃぐちゃーと色々やらかしております…ミシンって、一箇所糸かけるとこ間違ったりすると縫えなくなっちゃうんですよね…。わがままっこだ〜
Posted by cohuji at 2008年11月11日 09:29
TITLE: Re:おおむね賛成(11/09)
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のんこさん<br />
洋裁デフォルトの人間からすると和裁って未知の技術なんで敬遠しがちですけど、和裁が判れば反物で縫うのが一番効率良いんじゃないかな…とも思います♪反物のサイズって、まさに和裁で縫うための幅・長さですもんね!洋裁着物ながら作り続けることで近頃は和裁の本を見てもちろっと判るようになってきたので、洋裁着物→和洋裁折衷→和裁着物と経験値を上げてシフトしていけたらいいなーと思ってます。<br />
ただ反物だと自分は幅広・寸長のものでないとサイズが取れないのが難点です…むー。
Posted by cohuji at 2008年11月11日 09:37
TITLE: キモノを面倒にしたのは誰?
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湖藤さま♪<br />
三年前にキモノ暮らしを始めようと思ったとき、一番抵抗になったのは周囲の目でした。「なんでキモノ?」という声も聞きましたし、身内から「目立つからキモノはやめて」とまで言われました。次に障害だったのは、近くの呉服店でふだんキモノを扱っていないことでしたが、これはネット通販で購入して解決。でも安価なプレタでは裄丈が足らず、自分で裄を直したり、反物を自分で縫うようになり、ようやく自分に合ったふだんキモノが着られるようになりました。<br />
着付け教室も正装や他装が目的で、ふだんキモノにはあまり役立たなかったですが、勉強にはなりました。<br />
縫うのにミシンは便利で早いのですが、縫ったところを解くと、生地に負担がかかっているのがよくわかります。<br />
上下二本の糸で布を締め上げているのと、一本の糸で緩やかに合わされているのとの違いがありますね。<br />
一枚の布を大切に思うなら、一本の糸で布を合わせていくような手間でさえ、けして惜しくはないと思うのですよ(*^^*)<br />
手縫いをしていると「音」がしません。静かに好きな音楽を聴きながら、縫いものを楽しめるのもよいですよ♪
Posted by kimonokurashi at 2008年11月11日 09:50
TITLE: Re:キモノを面倒にしたのは誰?(11/09)
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kimonokurashiさん<br />
ほんと、着てるだけでとやかく言われる服も珍しいですよね…。洋の服着るか和の服着るか、そんなのあまり違わないと思うんですけど。和の服を別世界に持って行っちゃったのはほんと誰なんだろう〜。<br />
和裁わかんないから、着物も敬遠!っていう人のために新しい入り口が出来たらなーとは思っていますが、和裁ももちろん着物のために発達したすばらしい技術だから、最終的には着物を縫って着る以上和裁も判っておきたいと思ってます♪ミシン縫いは確かに生地に負担がかかります。着物にキセがかかっているのも、肩布や居敷き当てを付けるのも、布自体の保護もあるんでしょうけれど細い一本の糸でゆるーく縫ってある縫い目が、解けないように補強の意味があるんですよね、きっと。洋裁みたいに縫った後に縫い代を割っちゃったら、和裁の手縫いの縫い目だと耐えられない。<br />
でもそれくらいゆるく縫ってあるから、するすると解けて反物に戻るんですよね。あれほんと魔法みたいです。<br />
2クール目は反物を手縫いで縫う、が目標です〜
Posted by cohuji at 2008年11月11日 10:20
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