2008年12月17日

ミシンで着物を縫う人のために

着物の型紙(日記)が出来あがったところで。
早速縫いたいわ!!という方へ、洋裁で縫っちゃう着物の概要をば〜
(と、あるのかないのか良く見えないニーズなんだが…型紙で縫う着物の作り方って
ぐぐっても出て来ないし、資料作っとくのは大事だよね、やっぱし。)

今回の着物はミシンで縫う、洋裁着物。
和裁で縫う着物の直線部分のみミシン、という方法とは違いますのでよろしうに。
着物の仕立てに洋裁って!?という方はこちらの日記もご参照→(洋裁着物の特徴


以下、ミシンで洋裁着物縫うのに必要なスペック。

ハード面。

・ミシン
普通の家庭用でOK。直線縫いと、ジグザグ縫いとかで端処理できるやつ
・お裁縫道具
針、糸、はさみ、チャコペン、ものさし、メジャー等々。洋裁用でOK
・アイロン
・作業スペース
畳一畳分くらい。

大抵の家庭になら常備されている装備で対応可能かと。
一人暮らしのヤングは実家を大捜索!

・材料
布はMサイズ相当なら洋服地110cm×4,5m〜
でかい型紙を作った人や、柄合わせが必要な布を買った人はもっと必要。 
型紙が全部入るように要尺計算して買ってくだされい。
最初は薄すぎずごつすぎず、木綿、綿麻、リネン、ウールなどからかっちりめの
シャツ(ブラウスじゃないよ)やワンピースが作れそうな感じを目安に選ぶといいかな。
もこもこの厚地もの、ふわふわ透け透けの薄地ものでも縫えないことは無いと思うけど、
慣れないうちはやめておいたほうが吉かも。
柄は大柄だと柄合わせが必要になるから、最初は無地や、小さい繰り返しのある色柄推奨。
細かいチェックや細い縦ストライプなら、直線が取りやすいのでお勧め♪
糸は布にあわせた色の糸、もしくはミシン目をあえて見せるなら、きれいな色の糸で。

img61cad36dzik7zj.jpg
ちなみにうちのミシン。実家の押入れより掘り出されたごく普通の年代もの。

ソフト面。

・ミシンテク
直線縫い&ジグザグ縫いで端処理が出来る。
ジグザグ縫いなんてやった事無いわ!な方はこちらご参照(日記
・お裁縫力
ミシンを使ってちょいちょい縫い物が出来る程度。
型紙使って服なんかを縫ったことがあればなお良し。

まあ大抵の方は家庭科なんかでお裁縫の基礎は勉強されているかと思うので
縫い縫い経験がほとんど無くても、やってみればできるんではないかと…。
着物って洋服と違って9割方直線だし(衿回りだけちと立体だけど)、少々縫い目が
歪んだところで着てしまえばわかんないしね〜。サイズもあってないようなもんだし。
それでもいきなり大作は不安!という方は帯とか小物なんかから始めるのが吉かも。

芯を入れない兵児帯なら、周りを三つ折してステッチかけるだけ(兵児帯を手づくり
寒い季節なら、手づくりショールもいいかも(なでしこショール

では着物の作り方。
別に気負わなくてもいいのだ。和裁は反物裁ってしるし付けてからが勝負だけど、
洋裁は型紙までの作業比率が大きいから、型紙さえ用意すればあとは比較的簡単。
基本は型紙に合わせて線ひいて切る→線の通りに縫う!多少歪んでも気にしない♪


・下準備
作業スペースの乏しい方は布を反物くらいの幅にカット。幅は裄と相談で
木綿は水通しすると多少縮むみたいなのでちょっと広めに取るか、
物干し&アイロンスペースに余裕のある方は水通ししてから切った方が吉かも。

・水通し
新品の布なら、水通し(一晩風呂の残り湯とかにつけておく)してアイロンかけて歪み取り

・裁断
imgfdd7588czik5zj.jpg
ちなみに自分の場合はこんな感じ。110cm×5mの布を使った断ち図。
点線の部分は「わ」になってます。かけ衿は襟の型紙を使って。
縫い代は基本的に1cm、前後身頃、おくみの裾の部分のみ3cmつけて。
線が引けたらちょきちょき裁断。縫い代切り落とさないようにご注意を♪

・縫い縫い
1.衿に接着芯(洋服用の、アイロンでつけられるもの)を貼る
2.袖の周り、後ろ身頃〜前身頃の脇の縫い代をジグザグミシンで端処理
3.後身頃を中表に合わせ、背中部分(背中心)を縫う。
  縫い代は2枚まとめてジグザグミシンをかけ、縫い代を左に倒す
4.前身頃とおくみを中表に合わせ、おくみ付けの部分を縫う。
  縫い代は2枚重ねてジグザグミシン、縫い代おくみ側に倒す
5.鬼門の衿付け。 衿付け部、肩の90度曲がっている部分に小さな切込みを入れ、
  衿に沿いやすくする。衿を中表に合わせてミシンで縫いつけ、折り返して形を整える
  もう一度ミシンで押さえるか、縫い目が気になる人は裏をまつって付ける
  掛け衿をつける。2回縫うの面倒なら衿を付けるときに最初に縫い付けても 
6.前後身頃を合わせて脇を縫う
7.袖を作って、つける
8.アイロンで袖&身八つ口縫い代〜脇線の縫い代を割り、おくみの端と裾を三つ折に
9. 袖口、身八つ口、袖の振りの部分の縫い代&おくみ、裾をステッチ


文章だけじゃわからんちん!な方は実況シリーズもどうぞ〜
「実況 木綿着物を手作り」シリーズ
型紙取り裁断縫い代始末衿の下準備
縫い縫い 背中心〜おくみ〜脇線縫い縫い 袖付け
縫い縫い 裾〜身八つ口、袖の始末 衿付け 完成

↑このときは苦手な衿付けを最後に廻したんだ。脇を縫う前につけたほうが、作業は楽。
馴れないうちはちょっと面倒だけど、縫うところを待ち針で留めるんじゃなくて
仕付け糸でざっくり縫っておくとずれなくて良いかな。↑の時は待ち針で留めてたので
かなり縫い目のずれがっ。まあ、十分着てますけど。


さらに上記の縫い方はオールミシンなんだけど、ミシン目が見えるのはちょっと…
な場合、ミシンステッチが見える箇所(作業9)を手縫いにするという手も。
和洋裁折衷なウール着物の製作日記はこちら参照↓
衿下三つ折くけつま先額縁仕上げ衿本ぐけ)・袖耳ぐけ


こんな感じだろうか。
薄手のコットン地なら手ごろな生地も多いし、失敗したら裾短くして長襦袢♪
くらいの感じで気楽に挑戦していただければと。
(実際私も初期の薄手コットン着物は現在長襦袢化して活躍ちう)
洋服地で縫う着物って、お誂えが出来ない、古着やポリプレタも合わない、
既存の反物じゃ欲しい色柄が無いっ!、そして、和裁わからんちん
…という方のいわば着物の隙間ニーズを満たす必殺技じゃないかと思っているわけなんだけど、
これも今お店にそういう需要を満たす商品が無いって事でもあるわけで。
(浴衣やポリプレタの次が訪問着、よくて正絹小紋しか無いって変な話じゃない?)
お洒落で手ごろな木綿やウールの着物が、もっといっぱい選べたら言う事無いんだけどね。
 
しかし手作り着物のデータベースにしたいなーと思っているブログなんだけど、
手軽に書ける反面、日記形式だけに記事と記事との横のつながりが宜しくないのう…
今回は精一杯日記の過去分リンクも張ってみたが、いずれはフリーページに
まとめとかなくっちゃな〜。
着物も縫えますので是非ご家庭に一台。
posted by 湖藤 at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 洋裁ミシンで縫うきもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
TITLE: Re:ミシンで着物を縫う人のために(12/17)
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ニッチ分野として商材作って売ってはどうでしょう?<br />
金はない!古着が合わない!綿着物を作りたい!という人に向け、PDFデータで。資金に余裕あればDVD付き・型紙付きだとなおよし。やはり動画でみせてくれると不安がなくなるし、型紙面倒!という人は自分のサイズの線を選び、切り抜くだけの付録があると良いかと思います。<br />
反物版も説明に加えて、綿着物の反物を売ってる店とタイアップし資金を出してもらうと良いかと思います。(反物だけでも売れた方がいいわけなんで。)
Posted by x.Nao at 2008年12月18日 03:58
TITLE: Re[1]:ミシンで着物を縫う人のために(12/17)
SECRET: 0
PASS:
x.Naoさん<br />
隙間ビジネスですね〜!この記事に関しては基本誰でもぐぐれば無料で読める、というのが大事なんじゃないかと思うので残しておきますが、確かに文章とちょこっとの写真じゃ判らんって方のために動画や実物大型紙は有効かも!<br />
しかし今の自分のお裁縫力、人様からお金をもらえるほどでは無い感じなんでビジネスにするにはもう少し修練せねば…(涙)
Posted by 湖藤 at 2008年12月18日 07:46
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