2010年12月01日

「お金が無いので、買えません」

「お金が無いので、高い着物は買えません」


って、良く言っちゃいませんか。私も呉服屋さんの展示会なんか行ったりして、
予定外のセールスをされたりすると思わず口から出ちゃう、伝家の宝刀(笑)

img82521d00zik8zj.jpg
リネン長襦袢自作風景…♪

以前からツイッターもやっているのだけれど、ある時「着物が好きなら、着物の振興のために
みんな新品の着物を買うべきだ!」って発言した人が居て。それに対して「買いたくても
お金ないんだから、高い着物は買えない!」って反発のツイートがぶわっと出たことが…
まあ確かにそれはそうで、着物への愛、または貢献度?が”いくら払ったか”でしか
測られないのなら、私なんぞは全然貢献できてない訳で(笑)
お金がなくても、着物は楽しめるはず!ってことで、洋裁や洋服地での自作着物から
始まったのだもの、「ちくちくきもの」はね。

さらに、展示会とかで「お金がないので…」って言うと、営業さんなんぞが軽いノリで
「ローンがあるじゃないですか」って返してくる事も。でもそれつまり借金じゃないのと(怖)
正直生活必需品じゃないものに欲しいけどお金無い=ローンでOK!て感覚はどうか(汗)と思うし
そういう、予算がないのに自分の体力以上のお金を出してまで買わせる、買っちゃうってのは、
個人的にはちょっと理解できない世界(個人の自由なのでするなとも言えないけど…)


ま、そんなわけで「お金が無いので高い着物は買えません」は、正しい。と思ってる。


img16ebe5b7zikczj.jpg
大西新之助商店にて、師匠生地の検品中の図…

でもね、何かを買うっていう事は、モノを手に入れるって事だけじゃないんだと思うんだ。
買うってことは相手にお金を払う事。それはお金という具体的な形で「あなたを応援しますよ」
って気持ちを表現することのできる手段なんじゃないかなーと。

新品の着物を買うという事は、今この同じ時間を生きている作り手さんに、お金を、
生活費を渡せるってこと。たとえば昔の着物には今にはない素敵な意匠のものがあったり、
品質のよいものが新品よりもお安い値段で手に入ったりするのだけれど、それは昔の職人さんの
作ったものだから、いくら古着を買っても今作っている人は潤わないんだな…(涙)
着物は文化とか言われるけれど、何も美術館で飾られていたり、本や映像の中で残されている
モノではなくて、あくまで今私たちと同じ時間を生きている作り手さんが、生活しながら
生み出し、繋いでいるものだから…もちろん着物が売れなければ生活費も無くなっちゃう。
てことは、新しい着物も作られなくなっちゃう!


だから、「着物を振興し残していくためには、新しい着物が売れる」ことも必要不可欠。


どっちも正しいはずなのに、水と油みたいな二つの意見…
「昔は新しい着物は金持ちが買うもので、庶民は古着で済ませてたんだから
今だって一般ピープルがことさら新品の着物にお金を払う必要はない」なんて言っちゃえば、
んじゃあとは有閑マダムにお任せだね!って話で終わっちゃうんだけど(汗)
でもそれだけじゃあ、無いと思うんだなあ…だって古着の流通が発達してたのって、
江戸時代とかじゃなかったっけと。江戸時代の庶民と、今の中流家庭の豊かさって違うよね…
それに職人をまとめてお抱えして豪華なものを作らせる…ような大富豪、みたい存在も現代には少なそう。

私は、お金が無いなら、無いなりに最大限フェアな取引を応援できるように
買いものをすればいい、って思ってる。ま、そんなえらそーなこと言いつつも、
セール品買ったり古着も買うし、全部が全部フェアな買い物には出来てないけれど…

出来てないとはいえ、着物のワードローブには洋服地中心で自家製の着物が多いし、
枚数自体も多分少なめ。サイズが大きいのでなかなか探しづらいとはいえ、
古着とか激安商品とかいろいろなルートを当たればもっと枚数買える様な気も
しないでもないし、他の着物ブログなんかではとっかえひっかえ色んな着物コーデを
披露されている方も居て、そんな華やかなブログを見たりしちゃうとうちの着物の
変わり映えのし無さったら無いな(笑)と思ったりもするんだけれども、
でも買う枚数を控えたり、自分で縫ったりすることで新品のモノ、フェアな取引で
作り手さんにお金がいくようなものを少しでも多く買えたらなあって思ってるから…
うちのたんすの中身はそれでいいのかなっと思ってる。

着物だけじゃなくても、食べ物なんかでも国産のもの選んで買ったりね!
洋服も、前は安いカットソーとか買っては数年で着つぶしてたけど、ちょっと高くても
品質が良くて長く使えるものを少しだけにしたいと思ってたり…。徹底できなくて
安かろう悪かろうなもの買っちゃったりすることあるんだけど(汗)


2,3年で捨てちゃうような、ファストな洋服を買うのを我慢したら、
着るかどうかもわからない二束三文の古着をどっちゃり買いこんじゃうのをやめてみたら、
そして自分の手間を惜しまずに少しでも手を動かせば…フェアな商品を一つは買えるかも。
そう思って、ほんとに必要なもの以外は、出来るだけがまん!
んで自分の手で出来ることは、全力でがんばってみるっ!


img614c20e7zikczj.jpg

まあ、無いものは無いので、逆立ちしたって買えないものもたくさんあるわけなんだけども…
「お金がないので、買えません」ってシャットダウンしちゃう前に、
自分でも何か出来ること、あるんじゃないかなあって思っているんだよね。
お金を動かすって言うことは、儲けた!損した!以外にも、社会を良くしたり、誰かを
幸せにしたり出来る側面があると思ってるんだ。私の動かせるお金は微々たるもんだけど、
同じ無い金使うなら、アンフェアよりもフェアを応援できる方がいいもんね〜〜


今財布から出そうとしているお金は、誰かをハッピーにできるんだろうか?
もしかして誰かの時間を、手仕事を、踏みにじったりしてないだろうか?
無理せず等身大に…作り手も買い手もお互い歩み寄って、ハッピーな取引ができると良いなっ



以前はフェアトレードの商品ってコーヒーとか、民芸品?みたいなのしかないって
イメージだったんだけど、近くのカフェでピープルツリーのカタログを初めて見た時は
めっちゃオサレな洋服なんかもいっぱい!で目から鱗落ちた−!と思ったっけ。
最近楽天にも公式ショップがあるのを見つけたので、お洋服揃えていきたいわ…と狙ってます。

私もフェアトレードって大学の授業でちょっと触りをかじったくらいで、ちゃあんと仕組みを
勉強した訳ではないんだけど…こういう本読むと、結構難しいんだよね〜
でも単純に、「お金を渡すことで、相手を応援することになる」っていう視点で買いものを
見直してみる。そんなノリで良いんじゃないかなって思ってるんだけど。
フェアなもの買うのも、アンフェアなもの買うのも、買うってことは応援するってことなんだ。

posted by 湖藤 at 13:48| Comment(10) | TrackBack(0) | 良くなれキモノッ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月20日

オカン和裁で行こう!

「ちくちくきもの」ということで、時々ちくちく記事が登場する当ブログ…
ま、裁縫記事よりもその他の話題の方が多いのだけれども(汗)

ともあれ「○○の縫い方〜」みたいなブログ書いてたり、この着物自分で縫いましたの、
みたいなこと言ったりするのでさぞかしお裁縫のうまい人だとか、
裁縫のお勉強でもされた人なのかと聞かれたりもするのだけれど…


お裁縫は、家庭科で習ったきりですの(笑)
img3230212dzik6zj.jpg
姫様を妊娠して、ちょっと赤子のためになにか縫ってみるか!と思いたつまで、
日常生活で針を持つなんてこと全然なかったもんな〜
それがよだれかけを縫い、肌着を縫い…で着物が着たくなった時に
「ベビ服のノリで縫えるかな?」と魔が差して(笑)あれよあれよとこんなことに…はは。
これほんと、ここ2,3年の話なのだ。


和裁もそう…というか、和裁なんて家庭科でもやらなかったから、ほんとのイチから!
ほんとは初めの初めに着物を縫おうと思った時、和裁とやらでやってみようか?と
思って初心者でも図解で良く分かる!系の和裁本を借りた事があったんだけど、
その時は完璧に外国語の本で…(笑)
(だって「きせ」とか「くけ」とか、意味分かんない言葉ばっかりだったんだもの〜)
こりゃ無理だなってことで洋裁とミシンで縫い始めて、何枚か縫ったところで着物の
構造とかが分かってきたら和裁の本の内容も徐々に理解できるようになり…
んで1年くらいしてか?やっと単衣の着物くらいなら、縫えるようになったかなという感じ。

img80fe0a14zik8zj.jpg
結局和裁教室とか、そんなのにも行かず和裁本みて縫ってみる、の自習だから、
自分のお裁縫がプロから見て正しいやり方なのかどうかは分かんないんだけどねん。


でもまあ、そういうのもありなのかな?って思ってる。
img59107f2azikazj.jpg
結局着物の着付けだって妊娠中に日本和装の無料教室に通ったっきりで、
自分の体に合う着方は子供産んでからの試行錯誤で身に付けた感じだしね…
たしかに着付けとか、和裁とかにプロの技術ってやつがあるんだな!ってのは、
実際自分で着たり縫ったりしてみると良く分かる!私だって、自分で着る分には良いけれど
他装で自分と違う身体にビシッとキレイに着つける、なんてのは自信がないし、
プロの和裁士さんのような速さやキレイさでは着物縫えないし…
でもだからって、自分で普段に着物着たり、自分用の着物縫ったりするのには不自由してない。
着物を着るから、縫うからってプロ並みにならなきゃいけない訳じゃないんだなあ。


昔の主婦はふだん着くらいの着物なら自分で縫えるのがデフォルトだったみたいで、
古着のウールなんかだと本当に自由奔放な感じの針目で縫ってある着物があって。
そういうの見るとああ、こんな感じでも大丈夫なんだ!って癒される〜♪
もちろん、着物着るのだって教室に通わなくても、それなりに着られたんだろうなあ。
特別な日だとか、晴れ着はプロにお任せすることもあったろうけれど…
そんなふだん着にふさわしい、ふだんレベルの着付けや裁縫力っていいよね。
何もプロ並みに知識や技術が無くても、ふだん着の着物をさくっとそれなりに着られたり、
浴衣レベルの単衣が縫えたり、ちょこっと寸法直しができるだけで、着物ライフはとっても楽しい♪


そんな和裁を、私秘かに「オカン和裁」と呼んでいるのですわ、ふふふ。
この間和裁ちくちく記事のカテゴリ名もこっそりオカン和裁に変えちゃったわ…(笑)
あ、オカンって関西弁でお母ちゃんの意ねっ
ま、着物着るのも、縫うのも、ど素人でもやればできるっ!ってことで…
「ちくちくきもの」読んでたら、ちくちくして、着物着ちゃいたくなってきた!?
なあんてノリで着物着ちゃってくれる人が増えちゃったら、これ幸いなのです♪




これDVDでプロの和裁士さんの作業風景が見られるんだけど…
こんなテキパキ縫えないわっ!スゲー!とびっくりした覚えがっ。


手持ちの教科書はこっちなんだけど、本気で和裁の基礎知識何にもなくて読んだら
これだってそないやさしくないと思うのよね…(笑)
正しいプロの技で基礎をきちんとっていうのも大事だけど、何かもっと適当なノリの
和裁本も出れば良いのにね。かけ針なんて生地によったら洗濯バサミでOKよ!みたいな、
それこそオカン和裁レベルのさっ。昔の和裁本持ってるけど、生地によったら
ミシン使う方がイイ、使い分けるのも主婦の知恵!みたいに書いてあったりして
生きた和裁って感じがするもんなあ。どうかしら、「オカン和裁の本」!?


posted by 湖藤 at 09:55| Comment(19) | TrackBack(0) | 良くなれキモノッ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月17日

ブログ2周年!感謝でございますっ

わあ、気づいたらブログ2周年でした!
そ、そういえば2008年の7月であったよ、ブログなるものを始めたのは…
色々ありつつも一応無事に一年過ごすことができました、感謝でありますっ


img35be2817zikdzj.jpg
これ2年前!リネンの洋裁きもの(今は襦袢スリップに改造されて現役続行中)と、
服地で作った矢の字の作り帯。これで生後半年の赤子に授乳しながら着てたんだな…


ちくちくきものには、ここ2年、着物生活の軌跡が目一杯詰まっているのですわ〜
初めからほんと、王道とはかけ離れた脇道…って言うか山の中?からのスタートでした。
ミシンでバリバリ縫った、糸ぴょんぴょんの(今から見ると笑えるグダグダ縫製)、
スーパーで買った500円の生地で作った洋裁着物がスタートだったもん(笑)
結局洋裁きものは10着近く作ったのかな…?和裁ベースに切り替えてってるから、
オールミシンは最近はあまりやってないけども。もちろん着付け方法も最初は着付け教室で
オーソドックスな方法を学んだけれど、結局着物での授乳にあたって手を抜いたり
工夫したり。自分に合うように作り変えて行ったかな。
作り帯もガンガン使いました!「着物を着ること」に慣れるまではずっと半幅の作り帯だった(笑)
今じゃ作り帯装着するより早く結べるようになったから、あんまり使わないけど…
洋服地の着物、洋服地の帯。色々作って、逆に着物用の反物、着物用の帯(?)の
生地や和裁の仕立て方が、いかに長く使えて着物に向いてるかってのも分かったかな。
(洋服地と着物地とどっちが優れてるって話じゃなく、向き不向きって話で)
だから今はできるだけ和裁、出来るだけ着物地や帯地を使いたいと思うようになってるかも。

今そうだからといって、自分の最初の頃を否定したいとは思わないんだよね。
だって洋裁のきものや、作り帯があったから、お金も時間も技術も無かった自分が
無理せず・楽しみながらここまで着物やお裁縫うまくなれたもの…
これから着物始めたい人に、洋服地での着物や洋裁の着物、作り帯や二部式着物みたいな
簡便に着られるアイテムも、選択肢の一つとしてあっていいと思ってるんだ〜


さあ、ここで去年に続いて我が姫様の成長を振り返ってみませう(笑)

img840ab8ebzik9zj.jpg
まだちょっと赤ちゃんぽかったなあこの頃…

imgeae212f1zik7zj.jpg
そして段々と幼児っぽい感じに。

imgf0ce9a46zikczj.jpg
日本語を習得し始めるとともに、赤ちゃん抜けしてちょっとオンナノコっぽくなりました♪
いつからだろう、このクマとかばんを手放さないのは…!?


さて春からのウェブショップなどなどの関係で、更新頻度は落ちましたが…
やっぱり「ちくちくきもの」、大切な場所なのです。これからも続けて行くつもりっ
初めは洋裁きものの作り方と、自分の着物へのチャレンジの記録のつもりだったかな。
それがふだん着物のためのデータベース作りたいに変わって、今は何だろう、
もう少し変わって、着物で暮らしていくための、着物が生活に根ざした位置を
獲得するための、そんなライフスタイルをお見せできるような、
または提案できるような場所でありたいって感じかな…?
10年後も、着物を楽しめるように…ちくちく、自分の手も動かして。
あくまで基本路線は自分が楽しんで、楽しくやってみる!そして分かりやすく記録♪の、
「子連れふだん着物実践派」で〜

楽しんでいる人には共感してもらえる、後から来る人にも役に立つ。
そんな実用的なブログに、なったらいいなあ〜と思うのであります。うふっふ。


さてこれも気づいたらとっくに30万アクセス超えてしまってますが…(汗)
去年に続いて2周年記念ってことで、何かプレゼントでも差し上げられたらと♪
新之助上布の麻の半衿なんぞいかがでせう?欲しいわ!と言う方が居られましたら、
下記↓のコメント欄までお名前(ハンドルネームでOKですっ)と「半衿希望」っと
お書き下さいませ〜♪厳正なあみだくじの上、一名様にお好きな新之助上布半衿一枚を
送りつけたいと思いまっす!半衿の一覧はここからご覧あれ→(ショップ
住所などは当選した場合にメッセージ機能か何かで送って頂けたら良いので
、コメント欄にはとりあえずはお名前だけで結構でございます〜〜
締め切りはとりあえず、19日(月)いっぱいまでで!21日(水)の記事でご報告っ



ウェブショップで顔出しちゃってるのであまり意味ないような気もしつつ、
このブログでは顔の映りまで気にして写真を撮らないのでね…一応全部塗りつぶし(笑)
imgd75949dazikezj.jpg
ゆる〜く…時にアツく!この一年、拙アツくさブログをお読み頂きありがとうございました!
3年目に突入の「ちくちくきもの」も、どうぞよろしくお願い致しますっ♪


posted by 湖藤 at 09:16| Comment(28) | TrackBack(0) | 良くなれキモノッ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月03日

繋がっているんだ

いよいよ夏だわっ、7月ですなっ!
3月の中頃に新之助上布のウェブショップをオープンしたんだけど…
あっという間にもうすぐ半年になっちゃうんだな〜

オープンするまでは、見てもらえるのかな〜、注文来るんかな〜、大丈夫かな〜!?と
思ってましたが…とりあえず今シーズンに関しては、そこそこ忙しくさせて頂いてまっす。えへへ。
ま、秋からどうなるかは分からんのだけどね…(汗)


img36979509zikfzj.jpg
お店番ちう。

こないだのキダオレのイベントでも言われたんだけど、湖藤のブログはお店してる人の
ブログとは思えないのだって。だいたいお店することになるとは思ってなかったんだけどね…
お店のブログは分けてあるし、「ちくちくきもの」ではトップページにリンク貼ってる程度で
お店の事はあまり書かないから、余計そう見えるのかな…?と。
んで、ものすごユーザー目線な「ちくちくきもの」に、売り手としてのウェブショップ。
何か相容れない感じに見えるのかもしれないなーなんて。

でも、「ちくちくきもの」も、新之助上布のウェブショップも、私の中では繋がってるのだ。


ふと着物着始めてただいま3年生、やっぱ着物好きだし色々勉強したら…
(例えば図書館の着物本コーナーはほぼ読破したのではないだろうか)
着物の現状って、実はめっちゃやばいんちゃうんか!というのが見えて来て。
好きだから10年後も着物着たい、だから着物にはもっと良くなってもらいたいよー!って
思うんだ。着物を良くしていくって、黒い業界VS正義のユーザー、みたいに、
白黒で分けられない部分があるのよね。何ていうか、皆それなりに一生懸命
やってるんだけど、歯車がうまくかみ合ってないみたいな…
文句を言ったり、悪者探しをするだけでは、解決しない感じ。

んじゃ、できることやろうぜ!という話なんだけど、これもユーザーが動くだけでも、
売り手や作り手が動くだけでも、何か一部分が動くだけじゃダメな感じがして。


個人的な予感なんだけれど…
・着物のハードルを取り除いて入口を広げて、着物を着る人(パイ?)を増やす
・着物が自然に「着るもの」になるように、着物と暮らしが近づくように持っていく
・等身大の買い物で手に入るような、魅力的な商品が提供される
(ただし、フェアなトレードでねっ!)

これが同時に行われないとダメなんじゃ?と思うんだ〜


img43d0dae7zik1zj.jpg
まああの、私みたいに暮らしてくれと言いたい訳ではないんだが(汗)


ちくちくきものでは、洋裁きものや手づくりのきもの回り品の記録を詳しく載せてる。
あとは着物で家事したりお出かけしたり。そのままの着物で暮らす生活記録であったり…
和裁の知識が無くてもミシンとKIAIさえあれば、500円で手に入る着物。
別に和風なスポットでなくても、ハレの場でなくても普段のシーンで楽しめる着物。
そんな着物をお見せするのは、着物に気軽に挑戦して見て欲しいし、
実際着物って、楽ちん楽しい服なのさ〜♪ということを伝えたいからっ

ミシンで縫っちゃう洋裁着物なんて、今の着物の良さと相反するんじゃない?って
思う方もいるかなあ。別に私は世の中の着物が全部洋裁着物になってしまえ!とは
思っていないの。でも入り口は色々あって、大きい方がいい。
そうして着物を体験してみて…洋裁着物や洋服地の着物で満足する人、
気軽にちょこっと着物を着ることだけで満足するような人も居てイイと思うし、
その一方で伝統的な着物地や、和裁に興味の出てくる人、着物で暮らすことに
興味の出てくる人もいるかもねと思ってる。私みたいに(笑)
着物と暮らすことを考えて、実際手を動かすと、きっと着物の手仕事の良さとか、
すごさとか見えてくるんじゃないかなあ。

着物って着るものだけど、着るものって衣・食・住で、暮らしの一部だと思うんだ。
洋服だと既製品がコンビニ感覚で安く簡単に手に入って、流行に合わせてぽんぽん
とっかえて…って感じになっちゃってあまり実感できないんだけど、
着物は着たり、洗ったり、縫ったり…。手を動かして時間使って、
やっと身にまとえるものになる。それってちょっとエネルギー居るけど、
時間かけて手間暇かけて、美味しい料理作るのにも似てる。便利なのも楽ちんで
嬉しいけれど、そうやって手間暇をかけることも、楽しかったりするよね♪

「着物はファッション」って言われるより、「着物はライフスタイル」って言われる方が好き。


着物と長いお付き合いで暮らす…なら着物に(無理のない範囲で)投資しても良いぞ!ってなる。
っていうその延長線上にフェアなトレードでの買い物があって…そこに新之助上布も居るのだよね。
ユーザーからしたら買い易い値段でないと買えない、とはいえ着物は安けりゃいい、って
もんでもないと思ってる。着物が残るには、作る人にそれ相応の収入が無いとダメだもん…
新品の着物の値段って、ユニクロに比べたら高い。それはもうどうしょうもない(涙)
国内の職人さんが手を動かして作るものだものね。生産性も大量生産の洋服に比べたら、
よいとは言えないだろうなーと思うし。
でもでも、着物と暮らすって視点で考えた時、着物は洋服の流行を超えて長く着られるし、
少ない枚数で着回したりできたりして…あるいは自分で手を動かすことを厭わないなら、
きもの回りのものを手づくりしたり、ふだん着は自分で仕立ててみたりとか、
少しでも手間賃を抑えられるかも。長い目でみたら、着物もそんなに
コストパフォーマンスの悪いものでもないかもね!

新之助上布はもちろん国内の職人の手仕事。だからそう激安には出来ないけれど、
ウェブショップで直販することで産地(この場合は、いち機屋ですけど!)との
フェアトレードで、目ん玉飛び出ない値段(笑)な商品を提供できる。
メーカーだから欲しい商品をすべて開発・提供できるとは限らないし、”新之助上布”という
フィールドの中にはなっちゃうけれど、それでも私が実際着物着て、欲しいな!と思うものを
作ることは出来るんだー。実際皆様に魅力的!と思って頂けるものを提供できてるか
どうかは、私の判断するとこではないんだけど(汗)できてるんかしら…

私は何かひょんなことで新之助上布って提供側に回っちゃったんだけど、
それと着物で暮らすことや、着物の楽しさを伝えるって言うのは、
自分の中では別に相反していることでもなくて、むしろ楽しく着物で暮らすことを
発信するって活動と、そんな暮らしを実現するための商品を考える事って、
一続きに繋がっている感じがしているんだ…。
あっ、もちろんちくちくきもの読んだら、新之助上布で買え!とかそんなんじゃなくてね(笑)


なんかまとまり悪いけど、そんなことを感じる今日この頃。
うん?そう考えると、すごい環境を与えられたのかもしれんな、私…!
一人でできる事ってほんとちっこい事だけど…が、がんばろっ。




そうそう、世界文化社から出たこちらの本で、当ブログ「ちくちくきもの」もちょこっと
紹介して頂きました〜。自分で着物の手入れやお直しをしちゃおう!って本で、
サイズ直しやきもの回りの手作り品、自分で染め替え!とか着物の解き洗いまで。
何だか色々載ってて盛りだくさん!

posted by 湖藤 at 19:04| Comment(12) | TrackBack(0) | 良くなれキモノッ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月26日

ネットで集え、キモノパワー

”5/29着物着ます”、当日までもう3日になっちゃったんですな〜!
皆様、当日の着物、ご予定はお決まりでしょうかしら?
私は前から行きたい公園があるので、姫様と一緒にちょこっとお出かけしてこようかな…と
思っておりまっす。晴れないと行かれないので、どうかお天気になりますように〜〜!


さて今年の529の企画、このブログ以外にもツイッター、mixiで活動してまっす。
ブロガーさんかつツイッターorミクシィユーザーさんだったりと個々のユーザーさんが
被ってる部分もありつつ、mixiのコミュだけでももう登録が120名超えており…
(そのうち何人の方が当日着てくださるかは未知数ですがっ)
リンクさせて頂いているブロガーさんだけでも30名になっており…
ツイッターでも(面倒なので数えてませんが)何やら色々な方にRTで宣伝ご協力頂いており…
やっぱ結局100人は超えるのか?という感じ。

いやー全く…どきどき、わくわくわく!


img70b5e6fezik6zj.jpg
これは去年の秋に長浜のイベントで。


着物イベントというとやっぱし「着物を着て、どこかに集まって何かをする」ってのが主流かなと。
”5/29着物着ます”は、特に集わないし、そもそも「○○の集い」みたいな
ちゃんとしたイベント名さえ付いてないし(笑)。日本全国でわらわらと、同時多発的に
みんなが着物着て、「いやあ、今日着物着たねえ」と言いあって、まあそれだけのことで。
言いだしっぺも何かこの日について、「着物の将来に付いて思いを馳せてほしい」とか、
「着物らしく、こんなことしてほしい」とか意図があるわけでもなく。

意味もなく着物着ようぜ、一緒にさ〜♪という、本当にただただそれだけ。
でもそれがイイのかなあと思ったりしているのです、私。


「集うイベント」は自分一人で満足に着物着られないと当地へ行けない!ってのもあるし、
(当然、迎えうつ方はキレイに着られなくてもいいんだよ〜!って思ってるんだけど、
初めてさんには「自力で外出できるレベル」に着付けるって結構ハードル高いよね)
そして参加したい!んだけど地理的&物理的に人の集まる都市部までたどり着けまへんと
いうような私のようなものも居り…。
そもそも見知らぬ人とお出かけするのに抵抗のある方も居るかもね…。
ハズカシイ〜!とか、何で他人と着物でわざわざ集わねばならんの?みたいな。
んで人が集うにはどうしても意図とか、目的とか必要になってくる。
なんか私、もうそれだけで「うわあ、大変やなあ」って思ってしまうんです。
いや好きなんだけど、イベントに参加すんの…でもエネルギーいるよね。
着物イベントにどんどん参加して、主催もしているような人たちのエネルギッシュなこと!


私はそこまで頑張れない人種だから、「全く集わない、イベント(って呼べるの?)」
みたいのもあっていいのかなーなんて思ったのかもしれない…
でもそんな思い付きがたくさんの方に共感いただけて、有りがたいことで。



さてさて今週末はただの5月29日、されど5月29日!
イベントのように人の目につく訳じゃないけれど…もしかしたら、
びっぐなキモノうぇーぶがネット上で起きちゃうのかもしれませんな〜♪
楽しみ楽しみ!

posted by 湖藤 at 11:23| Comment(10) | TrackBack(0) | 良くなれキモノッ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする