2010年01月15日

帯は、抱擁のように

年末に去年一年の着物生活を振り返ってみたんだけど、そこで気付いたのが
私、いつの間にか名古屋帯の人になってる!ってことっ
普段着物を始めたころは、着物を着るので精いっぱいだったから、名古屋帯なんて
とてもとても…半幅でカルタ結んだり、矢の字結んだりで毎日生活してたんだよね。
それが去年の春に角だしが出来るようになって…考えてみれば、それからどんどん半幅を
結ばなくなってる!普段、家で家事してるときとかも、お出かけも名古屋帯で角だし。
八寸の薄くて柔らかい帯ならぺたんこに畳めるから、そのまま昼寝したり…(笑)


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以前はこんな感じが多かったの。で、お出かけとかちょっとおめかしな時には作り帯。

半幅ばかり結んでいた時は、名古屋=お太鼓のイメージがあったから、
名古屋帯そのものがなんか仰々しい感じだったんだけど。
でも実際角だしを結ぶようになってからは、帯枕を高く背負う必要もないし、
半幅みたいにゆるーく結べることが分かって、楽ちん大好きに!


でもなんで角だしばっかになっちゃったのかな〜と考えてみると…
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どうやら、名古屋帯の「背中守られてる感」がステキなのだわっと。

半幅は背中がすーすーする感じ(軽やか楽ちんともいう)な一方で、
名古屋は帯幅があって身体を大きくカバーするから、なんか安定感があるんだよね〜。
何ていうか…後ろから優しくホールドされてる感じ♪
三砂ちづるさんの「きものとからだ」にも同じような話が出ていたように思うけど…
ちょっとうろ覚え(汗)ともあれ、名古屋帯って案外快適だなと。
成人式で振袖着つけてもらった時はそりゃもうぎゅうぎゅう締められて!
あれはしんどかったな〜。脱いだ時、肋骨がはーっ!って広がったもの(笑)
キレイに着せてもらったし、その時は着物着るってそういうものだと思ってたから
締められて嫌だ!とかは思わなかったけど。でもああいう帯の締め付け体験が元で、
「着物は苦しい」とか、「帯は体を締め付ける」ってイメージがついちゃう人いそう…


さばきの悪い裾、身体を締め付ける紐に帯、長い袂…
よく着物は非活動的な構造してるとか、女性を抑圧するとか言われるけど。
それってほんとにそうなのかな〜。
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私は大股広げて歩けることが、すなわち女を開放することだとは思わないし、
紐も帯も、身体を締め付けるかどうかは着方次第。ちゃんと着てあげれば、
抱擁のように♪あったかく優しく、身体を抱きしめてくれるものに変わると思うんだ〜。


むしろ今悲鳴を上げてるのは、洋服着てる体の方じゃなかろうかって。
ジーンズやベルトに締めつけられ、短いスカートや薄手のパンツで寒気にさらされ…
しかも、ラインが出るからナイスバディでいることを求められるしね(汗)
どっちが身体を拘束しているんだろうって思えてくるな…
少なくとも私には、着物ってとっても優しくて自由な衣服♪




いやー、図書館で借りてもう2,3回読んでるけど…最初はハテ?だったことが
着物気慣れるに従ってわかるわかる!になってたりして面白い。
また借りてこようかな。いや、そろそろ買えって?

それに着物なら、シルク♪着られるしね〜!
お汚しクイーン問題のためなかなか袖を通せない正絹着物だけど…絹って癒されるよね〜
いっそ肌着とかで取り入れたい…

posted by 湖藤 at 09:31| Comment(14) | TrackBack(0) | 良くなれキモノッ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月22日

着物は、着るものだから。

着物着てると良くほめられます。

お洒落ね〜とか、一人で着られるなんてすごいね〜とかも良くあるんだけど、中には
「暑いのに、着物!」「雨なのに、着物!」「小さい子が居るのに(以下略)」…と
ほないつ着るねーんと突っ込みたくなるようなポイントでおほめ頂くことも。
今日もみぞれが振る中とことこ着物で買い物行ったら、立ち寄ったお店のおばさまに
「いや〜、こんな寒い日にも着物着て、えらいねぇ〜」とおほめ頂き…うへっ。
着物着ただけで、ものすごい逆境に打ち勝った人みたいに讃えられると…なんかむずがゆいぞ!
世の中の大部分の人にとっては着物って、えらく敷居の高い衣服なのよね〜


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私の中ではバリアフリー住居並みにフラットなんですがのう…(笑)
「今日はジーンズでいこっかな〜、リネンの着物でいこっかな〜」程度の低さ。
同列の選択肢なので、もちろん洋服も着ますよん。回数は着物の方が多いけど。


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着物ってだけで目立つのは分かりきっているものの、地味地味〜な感じで着ていきます。
なんかこう、ぱっとしたやつ着て行くと自分がそわそわしちゃうんだもん!
この日はブラックリネン単衣に、ウールの八寸名古屋帯を角だしにして。
そしてど派手なショッキングピンク三分紐は、こういう時に役に立つ、ふふふ…
半襟はコーデュロイのはぎれです。分厚いのでもっこり。でもあったかい。


着物は手がかかる…かもしれない。だって扱い方が洋服とは違うもんね。
でも洋服と違うだけで、別に特殊技術がないと扱っちゃいけないとか、そんなんじゃない。
着付けだって慣れれば同じ手順を5分10分で着られるようになるもんね。
別に慣れるのに特別な知識がいるわけじゃないし、何年もかかったりしないよ〜
週数回着てれば、2,3カ月で慣れるんじゃないかしら?
「あれの後こうして〜んでどうだっけ?」って考えなくても反射で着られるようになったら、
なんか他のこと考えてる間にいつの間にか着終わってるのさ♪

お手入れだって、私の普段の着物は洗えるものばかりだから汚れたら即洗濯機に放り込むし、
脱いだらひょいと着物ハンガーにかけて、そこらへんにぶらぶらさせとくだけ…。
もちろんしばらく着ないんなら、適宜洗って畳んで仕舞うけどねん。
着物畳むのもわざわざ床一面に広げなくたって、膝の上でさささーと畳めるようになるし。
半衿もじゅばんに付けっぱなしで洗うか(もちろんじゅばん本体も洗えるものだから)
一日だけ使うのなら安全ピンでざくざくつける(付け方はこちら)の。


着物を着せてもらった人が思わず発してしまうセリフ
「いやー着物って、背筋がピンと伸びて、気持ちもシャキッとしますね!!」
それは着物だから背筋が伸びるんでも、ニホンジンDNAが呼び覚まされたのでもなく(笑)
着慣れない衣服で緊張してるのと、あるいは崩れないようギチっと着つけてあるからで…
リクルートスーツに身を包んだ新人社員諸君も、緊張で背筋がピーンと伸びているんでせう。


でもずっとそんなんじゃ、疲れるよね。
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確かに着物って布を巻き付けて着るものだから、体に合わせて伸び縮みしたりする洋服よりは、
ホールド感はあるけれど…でも実際の着物ってもっともっとゆるいもんだと思うんだ。
身体のくぼみに補正かけて寸胴にして、隙なくビシッと!!着るのもたまにはいいけれど、
普段は巻き付けた布の中で、ゆーるゆると体が泳ぐようなそんな感じで…リラックス♪

何度も着て着慣れれば身体も着物の中でゆるーくあれるようになるし、
心の方も「着物はこうでなくっちゃ」っていうのが無くなってきて、
これまたゆるーく、テキトーに(笑)向かい合えるようになってくるし。


着れば着るほど自由になっていくんだなあ。
着物が好きなら、肩の力抜いて、とりあえず着てみたらいいんだよねん。
「あれっ、こんな簡単なことなの?」って、きっと拍子抜けしちゃうんだから!
だって着物は、着るものだから♪



「着物が自分で洗える」ってだけで、ものすんごく自由になれます。
やっぱし毎日着るものは、おうちで洗えなくっちゃね!
百均の洗濯ネットでガラガラ回してるわ私…!

posted by 湖藤 at 08:19| Comment(8) | TrackBack(0) | 良くなれキモノッ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月10日

欲しいものが、買えるといいな

やっぱし、昨日の記事には欲しいもの、無いよ!コメント相次ぐ結果に…
既存の着物屋さんに欲しいものがないってのは、もう周知の事実っていうか
デフォルトですけど?くらいの雰囲気がありますが。
それがどうしたら、良くなっていくのかなあ…?って考えるんだけど、ムツカシイ〜


私も既存の呉服屋さん系には欲しいものが見つからない派です。
いや、もちろん呉服屋さんに置いてある品物自体を責めるつもりはないんだけど、
でも私のニーズとは合わない場合のほうが多い。いや大体の人がそうなのか。
着物着ませんか〜って言っても帰ってくる答えの八割がたが、
「いや、着て行くとこないし…」「面倒だし…」「着る機会がないし…」だもんね。
その人が着物はムツカシイものって思っている先入観ももちろんあるんだけど、
礼装・正絹とムツカシイ着物ばっかり置いてあるのも一因じゃないかと…
大体店員さんが洋服な時点で、「着物は洋服ほどには気軽に着られませんよね」っつう
無言のメッセージを発してしまうという。
しかしまた↑の頭には八割がた、「好きなんだけど」が付くのが救いですがのう。

ともあれ寄付するんじゃないんだから、買える値段で、使えるものを買う。
買い物の基本だよね…。


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小物なんかは特に、着物専用のものを買ってくるよりも、自分で調達率高し。
コーデュロイのハギレ半衿、毛糸のショール、エスニック雑貨店で買ったショールピン。

ブローチ改造バンビさん帯留め。例によって角だしなので帯揚げ省略で。
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この日は着物・帯・帯締めは普通に着物専用(って変な言い方ですけど…)だけど、
着物帯だって反物じゃなくても布さえ買ってくれば気合で自作できるし、
帯締めは半幅程度なら手芸用のリボンや靴ひもでも代用可能。
私は足袋スキー派だけど、こだわり無ければ足袋をたびっくすで代用もできるし。

おそらく、自分の欲しいものがお店に無いふだん着物ユーザーは、むかし着物を有効に
利用するか、こんな感じで自作するかでまかなっているのよねん…でも手先が器用じゃ
ないんです〜みたいな人はどうしているんだろう?着物、着たいけど着たいものが無いな、
市販のものは高いし面倒だなって着物をあきらめているんじゃなかろうか。
そう思うと、潜在的な着物ユーザーって、どれだけ居るんだろうかって思わない?
着物着てもらえない買ってもらえないなんて、嘆いてる暇はあるんだろうか?


うちのブログでは着物や帯、小物類の作り方なんかをできるだけ公開してるけど、
みんながみんな、そうやってちくちく自作するのが好きとは限らないことも分かってる。
それに素人の手作りクオリティは、やっぱしそれなりだし(汗)
だからやっぱし、「欲しいものが、買える」って大事だと思うんだー。
何も斬新な「ニュー着物」みたいなのを開発しなくたっていいと思うんだけど。
ナチュラルなふだん着物としての木綿ウールとか、ちょっと特別な日のご褒美着物としての
(ブランド産地じゃなくてもいい)紬・小紋とか…そういう最高級品から一段下がった、
手が届く身近な商品があったらなあって。
うちの親世代くらいになってくると今までウン十年着てきた洋服からいきなり着物!って
衣服をシフトするのはもうムツカシイかもしれないけど、若い世代はそうでもないかも。
「だけど…」の部分が解決されたとたんに、もりもり着出す人って案外多いと思うんだ〜。
実際私も、そうだったしね!って私の場合は、ハマりすぎですけど(笑)


ネット上のお店には欲しいものたくさん♪なお店もあるけれど…
ネットショップクルーズも楽しいんだけど、実店舗で気軽に着物のこと相談できたり
するような人がいたら、着物ライフがすんごく安心っ
だから町の着物屋さんにも、良くなって欲しいのだ〜
まずは着物着てくださいね、着物屋さんっ!


足袋ソックスだと普通に靴下コーナーとかで売ってるんだけど、下駄草履合わせると滑りません?
靴下みたいだけど足袋っぽい裏が付いてるレース足袋は楽ちん。
posted by 湖藤 at 09:48| Comment(18) | TrackBack(0) | 良くなれキモノッ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月09日

あなたの欲しいものが、着物屋さんにはありますか

昨日の記事ではコメント欄に君はアツ臭いコメントがばしばしと(!)
やっぱしうちはアツ臭いのね…せっかくなので今日もアツアツくさくさでいっちゃうかこれ。

で、ここがアツ臭くなっちゃうのも、私が「フツーでアタリマエ」だと思って書くことが
今の着物の世界ではそうじゃないことだからなのかもしんないなーって思ったり。
だってほら、「Tシャツは色んな柄があるのがいいと思う!!」とか言っても、
誰がアツ臭いと思うだろうか。そんなのアタリマエじゃんかって思うじゃない。
とはいえ私の書くことって、基本的にはきくちいまさんとか、先達ふだん着物ブロガーさん達が
もうせんど言葉や形にしていることばかりだと思っているんだけれど…
よく「着物ってこんなでいいのかと目からうろこが落ちました」って言われますわい。
それだけふだん着物はまだまだ知られていない未知の生物的なものなのかも。くすん。


当ブログでその未知なる生態が明かされているって訳なんですなっ
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ある日の買い物ルック。秘伝・鏡自分撮りの技なので合わせが反対。

ふだん着物がメジャーにならないのには、ふだん着物がそもそも着物ユーザーに
まともに提案されて来てないってのが大きいのかも…
私はいっちばん最初に日本和装で着付けを習ったんだけど(着物は習いに行かないと
着られないとと思ってた)、そこでまず「これからはしゃれ袋帯の時代よ」って言われたの。
実際セミナー(いわゆる展示会・販売会)でも用意されていたのは洒落ものの袋帯ばかり…
”リバーシブルで使い勝手がいいんですよ、特別価格○十万、もちろんローン可です”、と。
着付け習い初めの着物ビギナーだった自分、着付け教室やお店で聞くことはプロの言葉だから
正しいと思っていたし、買わないまでも着物ってそういうものなのかーって思ったけど。
や、日本和装=悪だとは思わないけどね、あれってやり方は良くないけどいわゆる一つの
ビジネスの形だと思うし…おかげさまで着物着られるようになったし!


ともあれお教室終わって実際着物着始めたら…現実は全然違ってた(笑)
私は有閑マダームではないから、パーチーやラグジュアリーなお呼ばれ…
なんて機会ってほとんどなく。正絹さえ年に1,2回着られたらおんの字で、
ふだんは木綿ウールばかりの働き着。
タンスの肥しのホンモノより、ジャンクな自家製洋服地着物のほうが毎日大活躍!
ウール&木綿じゃ、名古屋帯でお太鼓を背中に背負うのさえ大仰な感じがするのに、
(私だけ?)それが二重になってる!?とんでもなーい。
家族友人との気軽なお出かけレベルまでなら、名古屋帯を角だしに崩してょうどいい感じ♪
しゃれ袋って名古屋以上袋帯未満。礼装じゃないんだけど、普段着よりもちょっと気合入れて…
って時に使うものだと思うのよね。洋服ならドレス>スーツ>ワンピースのスーツ部分?

そんな機会って…例えば目上の方と公の場で一緒になる時とか、記念日の食事会とか、
同窓会とか、冠婚葬祭でない各種パーティーとか、○○会みたいな会合とか…?
書き出すと多いけど…想像してください、そんな機会がこの一年で何度あったかをっ


私はゼロでしたわ…(笑)


次に想像してみてね、おうちで掃除に明け暮れた日が、友達とカフェでだべった日が、
家族と休日の買い物に行った日が、気になってた近所のお店をチェックしに行った日が…
そんな日が一年のうちに何日あったかを。それ全部、ふだん着物にふさわしい日ですわよ。


日本和装のセミナーや、町の呉服屋さんの展示会や…あれあれ?って思ってしまう。
欲しいものが全然ないんだもん!
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散歩に行ったり、家族や友達とお出かけしたり、時には家でもりもり働いたり。
私は「まいにち着られる着物」が欲しいんだもんね。
どこに着ていってももおかしくない万能スーツは便利だろうけど、スーツで家事はしないな…

お店に欲しいものがないのは、「着物屋さんが売りたいもの」をセールスされてるからかもな…
と思うようになったのは、着物を着始めてしばらくしてからのこと。
あなたの欲しいものは、着物屋さんにありますか?




もうバイブル的な本じゃないでしょうか、きくちいまさんの一冊目。
今読んでも新鮮だもんな〜♪


さく研究所(HP)の本が出てた!本屋でちこっと立ち読みしたけど、ナチュラルでおされ〜♪
居内商店さんには、欲しいものがいっぱいあるなあ…


posted by 湖藤 at 09:32| Comment(12) | TrackBack(0) | 良くなれキモノッ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月17日

ホンモノ、ってなんだろうね

着物の日も楽しく終了♪ありがとうございました!

さてさて。
チキンラーメンと、お店のラーメンって違うよね〜

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衣装合わせでお疲れ(?)の翌日は、手抜きお昼ごはんでインスタントラーメン。てへ。
ひとくちに「ラーメン食べたいなー」ってな場合でも、
お店のラーメンが食べたくなる時もあるし、チキンラーメン「が」いい時もあり。


で、一体何の話よという感じですが。


昨日は衣装合わせ終わってから新之助商店のおじさんとちょっと話す時間あり。
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いやー何というか、本物って、なんだろな?って思ったんだー。


例えば○○染め、とか○○織り、なんていう産地は聞くけど、生糸の一大産地とか、
糸紡ぐ産地とかって聞かないよね…実のとこ織物を織る糸ってのは中国あたりからの
輸入がもう主流なんだって。ちなみに新之助商店も、麻糸の原料?は輸入、紡ぐのは国内…
だったかな。麻の織物なんかはもともと大麻が原料だったそうだけど、大麻は日本じゃ
そもそも栽培しちゃいけないし(保存会的なものでちょこっとだけあるそうだけど)
ラミーやリネンも国産のものってほとんど聞かない。…いや、これも無いんだっけ?
輸入の糸使っても、伝統工芸品の認定?は下りるそうだから、つまり輸入糸は公認ってことかな。
私はそういう作り手さんサイドのことはあんまり詳しくないから正確さに欠けていたら
申し訳ないんだけど、原料の生産地は問わず、でも織る場所とか、その工程とかで
伝統工芸かどうかが判定されるってこと、かな…

和牛もなんやら何カ月か何年かを日本で育てると、あとは外国生まれだったり、
ある程度の期間外国に居てもOK!みたいなことになってなかったっけ…
織り物もそういうことなのかと。
いや私は純国産でないとホンモノと認めん!!とか、アンチ中国産!!とか、
そういうことが言いたいんじゃないんだ…なんていうかこう、「伝統工芸」とか聞くと
わーホンモノだわっ♪って思ってしまいがちなんだけど、その伝統工芸品の判定って
結構あいまいというか、危ういというか…なんだなあって思って。

日本の伝統、的な〜と売りにしていても、デザインとかの企画販売は日本で、
商品自体はMADE IN CHINAっつうこともあるだろし(洋服とかじゃ普通にあるもんね)
糸の話じゃないがどの工程がどこでどんなふうに作られてるのかって…わからんかも!


疑ってかかるとか好きじゃないけど、「ニホンの手仕事」とか、「ジャパニーズナントカー」
とか、「和の○○」とか、「伝統的な〜」とか…
近頃そこらじゅうにお洒落な「和」があふれていて、そういうビジネスチックな
ニッポン・デントウ・ホンモノってプラスイメージが大々的に売り出されていて。
私なんぞの買うほうはああそうか、日本の伝統とか、良い手仕事とかって、こんな形で
現代に残ってる、生かされていってるんじゃん!って思ってしまっていたような
気がするんだけど…でも実際作り手の現場に立ってるおじさんの話を言いていると、
日本の手仕事、もっそい危ないじゃないかと凍りつく思い。
だって近江上布だって、着尺を主力で織ってるの新之助上布だけだし、
横がすりの型紙捺染が織れる伝統工芸士は今のとこおじさんだけ…って一人じゃないですかっ


で、チキンラーメンなのよね…ってあれ、つながりませんか(笑)
ホンモノとか伝統とか手仕事とか言われて、それってすごい良いこと…
(いや実際良いことなんだけど)だっていうイメージが先行してて、
逆にその、ホンモノじゃないといけないとか、伝統のものとか手仕事のものじゃないと
価値がないとか、そんな風潮があったりしないのかなあ?って。
ラーメンでもちゃんとお店で食べるラーメンと、チキンラーメンとあるのにね。
着物帯はタグのついてない商品だから、出自がちゃんとわかりづらいっていうのも、
一因なのかしら…その商品そのものの価値のほかに、売るほうも買うほうも、
「ストーリー」を求めがちというか。

美味しいラーメンが食べたいわ!と思ってラーメン屋さんに行ったのに、そこで
インスタントが出てきたら(しかもお店のラーメンですみたいな顔して出てきたら!)
超・がっかりだけど、それってインスタントラーメン自体には悪は無い。
おうちで食べるインスタントラーメンもまたよろし、だもんね。
インスタントにはインスタントの、ラーメン屋さんにはラーメン屋さんの良さがあるもの。


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着物もそうあれないんだろうかなあ?

私、着物はフォーマルのもの!なんて微塵も思ってないし、シルーク教の信者でもない。
(や、正絹の着物着るのはマジ大好きですが♪)着物なんか着るものだもん、
自由に普段に着てナンボだと思っていて、着物が普段の衣服になれるのなら
洋服地や、洋裁なんかの一見「反則」技だってアリだと思ってる。
ってか実際やってますしね、ほほほ…
でもその一方で、日本の各地にある手仕事もスバラシイって思うし、残ってほしいなって
思うんだ…で、一番地元で身近なのは近江上布だから、近江上布のこと調べたり、
勉強したりしたいと思ってる。
「ホンモノじゃないモノ」(ホンモノって何よっつう話ですが…)が蔓延すると、
「ホンモノ」が売れなくなって、着物業界がダメになる…って言われちゃいそうだけど、
そのふたつはほんとに相反しているのかなあ。


インスタントもラーメンも、両方認められて売れているように、
着物にもそんな選択肢の幅が生まれないもんかしらと思ったのでした。
基本的に底辺たる普段着物が増えないと、全体的に盛り上がらないと思うのよね。
なんだか長文の割にまとまらない感じですが…良くなれキモノ!



国産のリネンで探したら出てきた!けど、織りは、染めは、糸は、その原料は…つきつめると分かんないよなあ。
「国産」って難しいのね…。

ちなみにインスタントラーメンで一番好きなの、チキンラーメン♪
なんかあの独特の味と食感が、時折無性に食べたくなるよね。
食べたくなり度は、お店のラーメンとは別判定!

posted by 湖藤 at 08:50| Comment(10) | TrackBack(0) | 良くなれキモノッ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする