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さて洋裁で縫う着物なので、道具や生地の他に型紙が必要になりますよ。
洋裁ってプラモデルみたいなものでパーツが用意できたらあとはガシャーン!って組み立てれば(雑)
出来上がるんだけど、布からパーツを切り出すために必要なのが型紙でしてね…
今回は家に既に型紙があったんで(遠い昔に自作してた)すぐ縫い始められたんだけど、
型紙の調達は結構な山場かも。着物はあれど襦袢の市販型紙って…なくないです…?

着物着始めのころ襦袢って要するに着物の短い版でいけるんでは?ってなって着古した浴衣や
自作着物の裾をぶった切って襦袢としていたこともあったけど、やっぱりちょっと着づらい(苦笑)
襦袢は半衿を見せるために着物よりも深く前を合わせるから、胸元の寸法が少し違うんだなー。
とはいえ着物と共通する部分も多いので、既存の着物の型紙をお持ちの方はそれを元にすれば多少楽に作れるかも。
なければいちから書くしかありませぬが…私自身、書き方うろ覚え(しろめ)
イチから型紙を作るよ!という場合は型紙書くのに使う寸法を割り出さねばならないのですが、
お襦袢の寸法は基本上に着る着物に合わせて作るので、まずは着物のサイズを把握しましょう。
特に袖幅や袖丈とか合わせておかないと、着た時に襦袢が変にチラ見えしたりするのでね…
合わせたい着物が既にあるならその着物の寸法をチェック。これが着物ライフ最初の一枚だぜ!!
という場合は着物サイズの割り出しから始めましょ。
自分の着物マイサイズの探り方は、ミシンと簡単和裁で縫うっ!リネンの着物シリーズでどうぞ。
この辺りのエントリーかな。
準備編3 パーツの名前とサイズの基礎
準備編4―1 寸法(マイサイズ)を調べる
準備編4―2 着物の寸法(パーツごとに)1
準備編4―3 着物の寸法(パーツごとに)2
着物のサイズが分かったら、それをもとにお襦袢で使う寸法の割り出し。
身丈→身長×0.83に合わせる
後幅→着物の後ろ幅と同寸〜+1cm
前幅→着物の寸法に +2cm~+4cm
肩幅→着物と同寸
袖幅→着物の袖幅よりも -0.5〜-1cm
袖丈→着物の袖丈そのままor -1cm
袖付け→着物の袖付けよりも -0.5〜-1cm
衿肩開き→着物の肩開きから-0.5cm
繰り越し→着物と同寸
衿幅→着物の衿幅(A)肩回り、(B)剣先、(C)衿先それぞれから-5mm
下衿幅→襦袢衿寸法の衿先の幅(C)
襦袢は着物のようにおはしょり作らないので、襦袢丈は自分の身長から算出します。自分の身長×0.83で
ちょうど着た時足首丈くらいになる…ハズ。一応計算式はあるけれどあくまで標準寸法かと思うので、
いつも着物の裾は短く決めてるなど事情があれば、着たときに着物からはみ出ない寸法に調節しましょ。
後幅&前幅はヒップサイズ依存、肩幅&袖幅は裄依存。自分のサイズを要確認!
袖丈は最近の着物は大体49cm固定(本来は身長や年代で調整するので、古い着物は袖丈いろいろ)
なので標準寸法に合わせるなら49〜48cm、袖付けも調整してない限り着物の標準寸法23cmなんで、22.5〜22cmかな。
衿肩開きと繰り越しにも標準寸法があり着物では衿肩開き8.5cm、繰り越し2〜3cm。
でもここは衣紋の抜け具合に関わる寸法なので、標準寸法にせずお好みで調整してる人もいるかも。
衿幅は標準寸法7.5cm〜6.5cm〜5.5cmだから、7,6,5cmで良いかなと。
基本的に着物から少し控える寸法になるパーツが多いけど、前幅だけは前で着物より広めの寸法になってるね。
以前にミシン襦袢作った時のエントリー↓から。一応これ読んで型紙書けなくもない…けど
何だか自分でも分かりづらいので次回型紙の書き方再度まとめてみます。
ミシンで洋裁長襦袢 寸法計算 http://www.tikutikukimono.com/article/199383425.html
ミシンで洋裁長襦袢 型紙作り方編 http://www.tikutikukimono.com/article/199383424.html
うーん、過去記事と和裁本読み返して勉強しなおさなくては(汗)
型紙つくるためのハトロン紙?は手芸屋さんで買えるけど、着物・襦袢の型紙を書くなら
方眼入りが!絶対に!お勧め!!長い直線や直角が取りやすいよ。
こちらを読み返します。マイ教科書。