2019年05月22日

水通しと湯通しの違いって何だろう

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さて先日、自宅で反物を水通し加工したよー(記事)という話を書いたんですけども。
仕立て前の反物加工って、「水通し」の他に「湯通し」ってのもありましてね…
今お仕事している新之助上布も麻素材なので基本仕立てる前には地入れ加工しているのでありまするが
これが「湯通し」のためお客さんに「湯通しって、水通しのことですか?」と聞かれることもしばしば。
う〜ん、似たような加工なんだけど、でも全く一緒です!とは言えないなーと思っているんだけど、分かりづらいよね。。
仕立て屋さんからの話とか機織りの現場での知識とか、自分が生地を湯通し加工に出したり、
自宅で水通ししたりしての知見…などなどから自分の知ってる水通しと湯通しの違いをまとめてみたいなと思うよ。

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丈夫な洋服地の木綿は汚れがひどいと洗濯板でがっしがし洗っちゃうことも。

そもそも、木綿や麻といった太物反物の反物加工は何のために行うのか?っていう話から。
こういった普段着の着物は、自分で洗濯をしながら着るのが基本。洗濯時には水をくぐることになるんですな。
木綿や麻といった生地って、織りあがった生地を水に通すと縮む性質があるので、あらかじめ縮ませることなく
仕立ててしまうと洗濯したら縮んだ!とか、縫い目がよれた…などのトラブルが起きる可能性があるんです(涙)

…と、着る側視点での必要性は「加工により生地のコンディションを洗濯可能な状態へ持っていく」なんだけど
作る側視点で「加工」を見ると、「製品を洗濯できるようにするため」だけではなかったりするのかなーっと。

織物って、タテ糸にヨコ糸を織り込んで作るものなんだけど、組織や素材の違いはあれ、ある程度糸をぐっと
引っ張った状態で作業する必要がある…ハズ。(麻の平織りしか知見が無いのだけど)
生地になってしまえば丈夫になる素材でも、織る段階では細い一本の糸。なので織りに耐えうるだけの丈夫さを
もたせるためにも(風合いや丈夫さなど他にも色んな目的はあるよ)
撚りをかけたり複数の糸を撚り合わせたり…と様々な加工が施されることになるんですが…
その一つが糸の糊で、糊で糸をコーティングすることで、切れづらくなり織りやすくなるんですな。
(毛羽が抑えられるなどの効果もあったり)糸自体を引っ張って織っていることもあり、
織りあがったそのままの生地というのはパンと張っていたり、糊でパリッとしていたりと
その生地で本来表現したい風合いではないことがほとんどではないかと。。

そんな時に使うのも加工で、糊を落としたり生地の余分なテンションを取り除くことで、その生地本来の
風合いを持たせた状態で売り場に並べることが出来るんですねっ
さらに織った生地を表現したい風合いへ変えていくための加工もありますぞ。白い生地を好きな色に染める、
というのもある意味「狙った風合いへ仕上げる加工」なのかもね。

で、「湯通し」って本来こちらの「生地の風合いをコントロールする加工」という側面が強いんじゃないかと…
紬なんかを湯通し加工したりするのは、紬を家で洗いたいんじゃなくて、余分な糊を抜いてふんわりとした
風合いへ仕上げるためなんじゃないかと思うわけなのです。
新之助上布の麻みたいに湯通し加工で生地の縮み止めを兼ねられる場合もあるけど(とはいえ麻の扱いに慣れた
加工屋さんでお願いしているからこその大丈夫なので、すべての麻=どこの湯通し加工でOK、とは言えなさそう)
湯通しで生地が自宅洗濯できるようになるかどうかは加工屋さんで「縮ませてくれる度合い」や
生地そのものの縮もうとする力に寄りけり、なのかも。

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地入れして仕立てていただいたはずが洗ったら縮んじゃった会津木綿さん。
これも湯通し加工だったのではないかしら。。

麻は伸縮性の低い素材なので最初にぐっと縮めば後から縮んでくることは少ない。
だから湯通しで用が足りているのかなーと思うけど、木綿は伸縮性のある素材なので、
しっかりじっくり縮ませてあげないと足りないのかもしれないなあという印象ですわん。

対して「水通し」は湯にくぐらせて糊を取る湯通しとは違って、水につけてしまうからより自宅での
お洗濯に近い状況に出来ちゃう。「素材を水洗いできる状態にする」ためにはバッチリの加工なんじゃないかなっ。
木綿のように伸縮性のある素材にはやはり水通しが向くんだろうなと思うよ…。
ただ、こういった縮ませ目的の水通し加工を請け負う加工業者さんは少ないようで、今仕事場でお願いしている
仕立て屋さんも木綿反物は水通ししてから持ってきて欲しいな、スタイル。
もともとこういった普段着の反物は家で縫うもので、当然水通しも家でするもの…だったのかもしれないね。
木綿をたくさん販売している着物屋さんが自社で水通しされてたりするのは、受けてくれる加工先が無いからなのだろうし
それは水通しが太物を自宅で仕立てなくなって需要が生まれた後発の加工だからだったり……するのかしら!?

そんなわけで、ワタクシめの個人的見解はこんな感じ。
・洗濯できるように生地を縮ませるのは基本「水通し」、場合によって「湯通し」でも代替できる場合がある
・生地出荷前の加工は生地の風合い調整の意味合いが強いと思うので、加工済みの生地が即洗濯可能とは限らなさそう
・「縮ませ目的の加工(=水通し)」が出来る加工屋さんは少ない印象

いやいやもっと別の違いがありますぜ!という知識をお持ちの方がおられたら教えて欲しいな…!
水通し&湯通しとうまくお付き合いしながら着物が作れると良いですねっ



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ちなみに湯通しに似た加工に「湯のし」というものがあって、こちらは生地に蒸気をあてるもの。
生地目を整えるのが主目的だそうで、糊が落ちなくもない…という話(by仕立て屋さん)なんだけど
絹ものはともかく木綿などの太物素材に縮み止めメイン目的で使うのは要注意かなと!



かや生地のふきん好き(でも自分で買うのはちょっと贅沢品)なんだけど
最初はびっくりするくらい糊が付いていてパリパリ。水じゃ糊がなかなか落ちなくて、お湯で洗うと
糊が落ちてふかふかに〜〜。極細の糸だから糊をシッカリつけないと織れないのかな。
生地って色々だな…と思うのであります。


posted by こ藤 at 19:55| Comment(0) | オカン和裁で縫うきもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月26日

伊勢木綿反物を自宅で水通ししたよ

さて、先月の伊勢木綿ファンミーティングに着ていきました伊勢木綿さん。

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自分で縫えたらいいな〜〜と思っていたんだけども、心身共に余裕が無く、結局仕立てに出して縫って
いただいたんでした。大切に着たいからプロの手でバッチリきれいに着やすく仕上がって、結果的には満足っ


ただ仕立て前の反物の加工だけ、自分でやりましたので今回は自宅で水通しの記録をば!
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仕立て前の反物こちら。

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伊勢木綿は織りあがった生地を加工?してから出荷していると聞いたことがあって、工場を見学させて
いただいた時に反物干し場があったのでここで洗って(?)らっしゃるんだー!と思ったんだけど、
(でも工場の方に詳しく説明をお聞きしなかったので詳細はわからない…聞けばよかったな)
反物のラベルには水通しをしてから仕立ててね、との注意書きが。
洗濯しても大丈夫な程度にまで生地を縮ませるにはもう一押し水通しの工程が必要、って感じなのかな…?
伊勢木綿は経糸を糊付けして織っておられるそうだから、糊を落とす目的での出荷前加工なのかも。

仕事場でお願いしている仕立て屋さんでは「湯通し」の加工は出来るけど「水通し」はやっておられないので、
出来たら水通しした生地で持ってきてほしいなーとのこと。
服地で着物縫うときはいつも自宅で水通しするし、反物も何度かやったことがあるので
自分で出来ると思います〜っと、セルフ水通しと相成りました。
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反物丸巻き状態では水通しできないのでまずは解きます。
今回どれくらい生地が縮むのか確認したかったので、長さ計りつつ。

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巻き巻きを解いたら屏風畳みに。生地の長さは今回1430cmあったよう。
ラベルの表記よりもずいぶん長かったみたいね…?長身さんにはありがたい〜。

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バスタブに水をためて生地をざぶん。新しい生地なのでなかなか水を吸いませぬ。
夏場だと上から踏み踏みするんだけど、何分寒かったので布団たたきでグイグイ沈めました。
全体に水が染みてるかな、色が落ちたりはしてないかなーなどと様子を見ながら半日放置。
(色落ちは全然問題なしでした!)

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水につけた生地を今度は干します。
特に脱水にかけるわけでも無く、水ぼたぼたのままベランダに持ってって物干しへ。
スペースが無いのでハンガーを総動員してじゃばら干しにしましたぞ。
当然昼間洗濯物干しているときには同時進行できないので、夜干して朝取り込み。
夜干しだし、イイ感じで生乾きになってたらいいな〜と思ったけど、翌朝しっかり乾いちゃってた…たはは。

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洗濯のしわも取りつつ生地目を整えるようにアイロンかけ。
この反物はハッキリしたチェック柄だから、柄がきれいになるようにアイロンかければOK。
無地なんかだと生地目が分かりにくかったりするのでチェックはその点分かりやすいね。

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仕立て屋さんにお渡しするのにもう一度反物状態に戻しました。

水通しが出来上がったところでもう一度長さ計ってみたら1405cmになってた!
縦方向に2%ほどの縮みかな。まあまあ、こんなものでせうか…
仕上がった着物を一度洗濯してみたけど寸法の縮みなく洗いあがったので、今回の水通しは成功かなっ。
伊勢木綿はそこそこ生地目が詰んでいるイメージなので、グイグイ縮んでくることなく無事に出来たかなと。
産地木綿は産地ごとに生地の風合いや特徴が違うから、他の産地の木綿でも同じように自宅で水通し出来るか
どうかはわからないけど、参考になりましたら〜〜



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ほおぉ、反物の水通しサービスというものもあるんですな〜〜



反物のじゃばら干しには大量のハンガーが必要になりますのでご注意を。
100本…は要らないけどっ




posted by こ藤 at 20:04| Comment(0) | オカン和裁で縫うきもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月19日

ミシンと簡単和裁で縫うリネン着物 あとがき

先日やっと書き上がりました、洋服地で縫う単衣きものの縫い方シリーズ(目次はこちら
書き始めた時は半年くらいで終わるかな?とか思ってたので正直こんなに時間がかかるとは…!
終わったよぉぉという余韻に浸りながらあとがきっぽいものを書いておこうと思います。

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作業中のおやつ休憩。何のために撮ったのだろう。。

すっかり遅筆で気まぐれ更新になってしまっている拙ブログなのだけど、今でも読んでますよとお声をかけて
いただけることがあるし、むしろがっつり読み込んでます…!!なアツい方も居られたりして何年も経った
記事が役に立つことのありがたさと恥ずかしさが相まって何とも言えない心持になるのでありまするが(笑)
(もう初期の頃は文体なんかも違うし読み返して我ながらおう若いなおぬし!ってなるし
何処か分からない明後日の方向にスミマセンでしたー!と謝りたくなるよね(赤面)

わたくしめ、メンター(先導者、みたいな感じかしら)らしき人が居ない状態で着物を着始めたので
着物の知識も経験も無い初心者の頃、着物を着るにあたって「これどうしたらいいんだろう??」っていう
疑問が次々湧いてくるのを図書館の着物本やインターネットの着物サイトを巡って調べて回ったんだけど、
こと普段に着る着物、普段の着物の知識や経験って断片的にしか落ちてなくて。(着物で授乳のやりかたとか!)
あと着物の(プロ向けじゃない)縫い方もね。実際やってみるしかないことも多く、それなら調べたこと、
実践してみたことの記録をまとめておこう!と記録し始めたのが「ちくちくきもの」だったわけで。。

だから何年も前の記事が誰かに読んでもらえるっていうのは「ちくちくきもの」冥利(?)につきるといいますか、
あの時着物を着始めた私の「どうしたらいいんだろう→こうしてみた」が今着物を着始めたよ!な人の
(拙いながらも)メンター代わりになるのかもしれないなっと。
今回の記事も何時の日かの未来に着物を縫ってみたいわ!と思い立ってしまったどこかの誰かに
舐めるように(笑)読んでいただけるシリーズになればと願っております…何年先のことか分かりませぬが…

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子供が遊ぶ横でちくちく(針の処理にはお気をつけて)なこの写真はいかにもオカン裁縫な感じでちょっと好き。

「ちくちくきもの」のお裁縫は”オカン和裁”と称してますが、あくまで素人裁縫でプロのそれとは違うので
ちゃんと和裁教室に通ったりプロにお任せした方が仕立ての良いものに袖を通せるのではないかと思います。
我ながら自分で仕立てた着物と和裁士さんに仕立ててもらった着物だと寸法は同じなはずなんだけど
やっぱり仕立ててもらった方が着心地いい。ぐぬぬぬ。
それでも着られないほどじゃないので、普段着ならええか…と思って着ております。

料理だってプロが作るとすっごく美味しい。毎日シェフが作ってくれたら良いのになーと思うけど、
そうは財布が許さない(何)ので普通は毎日食べる分は(上手い下手に関わらず)家で手料理作って食べるよね。
和裁や着物にだってそういう日常レベルのものがあっても良いんじゃないかと思うのですわ。。

そして願わくば手料理が何となく作れるようになるように、自分で普段着るレベルの着物の縫い方や着方って、
プロにお金を払って教わらなければだめなもの!じゃなくてそこらにポロっと落ちている情報を
拾っているうちに何となく身につくもの…になったらいいなあと思っているのであります。
もちろんもっと極めたい!な場合はさらに高等な技術が学べる場があって、ね!


理想は高く、筆は遅い(何)ブログですがこれからもどうぞよしなに…
着物の縫い方に続いて着方もまとめておきたい気持ちがあるけど何時になるやら(遠い目)



そうそう、わたくしめの関わっております新之助上布がKIMONO姫に掲載いただきましてな。。
日常着物道(しかも多分脇道にそれ気味)をひた走る私からするとKIMONO姫様だなんて…オシャレ度
高すぎて別世界…!と思ったんだけど、KIMONO姫って「永遠の着物初心者向け」なんだそう。
「ちくちくきもの」もそうかもなーっと親近感が沸いたのでした。


いやしかし美しい…こんな風には着れないけどカワイイ…!の宝庫ねKIMONO姫って。。
ほんと美味しそう、こんな風に作れないけど…と思いながら眺めているだけでちょっと料理やる気出ちゃう
料理本的ものなのかもしれない。実際料理するときは簡単で安く出来そうなレシピをクックパッドで検索する
としても、やっぱりモチベを高めるための見た目麗しいものは大事なのだ。きっと。
posted by こ藤 at 16:50| Comment(2) | オカン和裁で縫うきもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月01日

【完結】ミシンと簡単和裁で縫うリネン着物 袖の振りの処理〜着物完成

ミシンと基本的な和裁を使っての単衣着物の縫い方シリーズです。目次はこちら

さていよいよ最終回!袖の仕上げをしますぞ〜
袖付けの身頃側は縫い代の処理が完了しているのだけど、残っている袖側の縫い代の処理を!
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身頃の縫い代を袖側に倒してアイロンがけ。縫い目に数ミリきせをかけておきますよん。

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きせが取れないように袖を引き出してから、袖の振りの縫い代にもアイロンをかけていきます。

左右が反転してますが(汗)
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もう一回折って、三つ折りに。
ここをぐるっと一周三つ折りぐけすれば、振りの縫い代処理完了!

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今回は袖付けをミシンで縫って返し縫いもしているので多分無くても大丈夫なのだけど、
袖付けの端にはかんぬき止め(縫い方の記事はこちら)をしておきました。

左右の袖を付けたら…ハイ、ついに完成です!!
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※これ今年の夏浴衣で着たときの

いや長かったのか筆が遅すぎたのか(多分後者が9割)
やっと単衣きものが一枚縫い上がるまでをまとめることが出来ましたわorz

お裁縫の専門的な勉強したことない素人裁縫、ごく適当なオカン和裁ですが家にあるお裁縫道具と
家庭科に毛が生えた程度の腕と知識、そして市販の服地があれば着物が縫えますよ、ということで…
「ちくちくきもの」に挑戦される何時か何処かのどなた様かにお役に立てばこれ幸いです〜〜




そうそう、初めは和裁すら使わず型紙を書いてミシンのみで着物を縫っていたのでしたよ。
(その頃の縫い方記録などは「洋裁ミシンで縫う着物」カテゴリでどぞ)
”ミシンで着物”はちょうど縫い始めたころに出てた本。図書館で借りて夢膨らませたの良い思い出…
付属の型紙は私のサイズが大きすぎて使えなかったけれど(汗
洋裁着物で入って着物の構造を把握してから和裁に移行したので理解しやすかったかも。


簡単&分かりやすいってうたってる和裁の入門書でも、和裁知識ゼロでいきなり読むと外国語の本レベルで
わからなかった実体験がが。(ある程度和裁分かるようになってから読み直すと、確かに優しい!と
判るんだけど…!!)今回のシリーズでは自分が分からなかった部分を補足しながら記録したのもあって
すごい長くなっちゃったなあ。
posted by こ藤 at 16:00| Comment(2) | オカン和裁で縫うきもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月29日

ミシンと簡単和裁で縫うリネン着物 袖付け

ミシンと基本的な和裁を使っての単衣着物の縫い方シリーズです。目次はこちら

前回までのあらすじ:広幅の洋服地で単衣の着物を縫ってました

衿付けをアップしてもうあと数回で書き上がるぜ!と思ったはずが半年…経ってた…orz
色々ございましたが生きてます(何

と随分間が空いてしまいましたが今度こそ!シリーズ完結に向け!
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袖を付けていきます…!!

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全体像で言うとここ。これ付けたら着物完成なのです。

悲しいぐらいにピンボケしてますが(涙)
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お袖を中表(だいじ!)にして、身頃の中に入れ込みまっす。
肩の山と袖の山、身八つ口終わりといった袖付けの糸印を合わせながら重ねますぞ。

写真は手前が肩山。
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袖付けをミシンでガーッと縫います。身八つ口があるので、輪にはならず一方通行。
丈夫な服地なので返し縫いもガッツリと。

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お袖を引き出して無事についていることを確認!
(中表にするの忘れてて引き出したら裏表逆だった経験数知れず、汗)

さてこのあと袖の振りを整えれば完成ですぞ〜!



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縫っているのはこちらの生地。麻100%の平織りチェック、着物用の反物じゃなくて洋服地でっす。
ほぼリネンかなと思うのだけどラミーが入っているのかもしれない。。

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ミシンもこんな感じのブラザーの入門シリーズみたいなやつで縫っているのですよ…
着物縫うときは直線縫いと生地端処理でジグザグ縫いするくらいだから、逆にそんな高機能のものでなくても
大丈夫な気が、する…!!
posted by こ藤 at 14:43| Comment(0) | オカン和裁で縫うきもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする